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京の算数学問題#1118

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算数学コラム
こんにちは。
京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営している油谷拓哉です。
保護者の方からよくいただくご相談の中に、
「うちの子、まったく勉強しようとしないんです」
という声があります。
ただ、この「勉強しない」という状態。
実は子ども自身の“やる気のなさ”だけではなく、家庭内での関わり方や勉強への捉え方に原因があることも少なくありません。
今回は、子どもが勉強しない“本当の理由”と、親の関わり方を見直すための3つのポイントを解説します。
子どもが勉強しない=怠けている?ではない
まず大前提として、
「子どもが勉強しない=サボっている・怠けている」ではありません。
多くの子どもたちは、「やらなきゃいけないのはわかってる」という気持ちを持っています。
にもかかわらず手につかない理由には、次のような“見えない壁”があります:
- どこから手をつければいいかわからない
- 失敗が怖くて避けてしまう
- 自分には無理だと思い込んでいる
- 勉強は「親に言われるからやるもの」と捉えている
こうした背景を理解したうえで、関わり方を変えていくことが大切です。
親の関わりで変わる3つのポイント
1. 「やらせようとする」前に「気持ちを受け止める」
子どもが勉強しないとき、つい言いたくなるのが
「いいから早くやりなさい」
「そんなんじゃ成績下がるよ」
という“結果を急ぐ声かけ”。
でも、やらない子どもほど、内心では不安や焦りを抱えています。
そこに追い打ちをかけるような声かけをすると、「責められた」「否定された」と感じて心を閉ざすことがあります。
まずは
「やる気出ないときもあるよね」
「最近疲れてる?何か気になってることある?」
と、行動よりも気持ちを受け止める声かけが効果的です。
これができると、子どもは「理解されている」と感じ、少しずつ行動にも変化が出てきます。
2. 「目的」ではなく「行動」に注目して声をかける
親としては「テストでいい点をとってほしい」「志望校に合格してほしい」といった目的がありますが、子どもはそこにピンときていない場合が多いです。
そんなときに効果的なのが、「小さな行動」に注目して承認することです。
例:
- 「自分から机に向かったんだね、いいスタートだね」
- 「今日は集中して10分できたね!」
こうした言葉は、“できたこと”にフォーカスするので、次の行動への自信に繋がります。
「勉強しなさい」ではなく、「少しでも取り組めたこと」を認める関わりをしてみましょう。
3. 親自身が「勉強=苦行」のイメージを持たない
実は意外と多いのが、
「親が勉強をネガティブに捉えてしまっている」ケースです。
たとえば、
- 「自分も学生時代、勉強は苦しかった」
- 「やるのが当然だから、頑張って当たり前」
こうした思いがあると、無意識のうちに“勉強=苦しいもの”という前提で接してしまい、子どもにもその印象が伝わります。
勉強は本来、知ることの楽しさや、自分の力で問題を解ける達成感があるもの。
だからこそ、親自身が「楽しく学べるもの」と捉える姿勢が、子どもへの影響としてとても大きく働きます。
まとめ:勉強しない理由は「やる気の問題」ではなく「関係性の問題」かもしれない
子どもが勉強しないとき、
それは「根性がない」「甘えている」と片づけてしまえるものではありません。
実際には、
- うまくやれない不安
- 怒られる恐怖
- 理解されない孤独感
などが背景にあり、そこに親の関わり方が強く影響しています。
勉強をがんばる子どもを支えるには、まず**「どう接するか」「どう言葉をかけるか」**がカギ。
今回紹介した3つのポイントを、ぜひ日々の関わりに取り入れてみてください。
アイデア数理塾では「学力だけでなく、親子関係の土台づくり」もサポートします
アイデア数理塾では、学習指導に加えて、保護者の方との面談やサポートも行い、「子どもが前向きに学べる環境づくり」を大切にしています。
「勉強しないことに悩んでいる」
「家庭での声かけを変えたい」
という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
京の算数学 解答#1118
