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京の算数学問題#1071

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾をしています。アイデア数理塾の油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
今回は、「子どもが勉強も遊びもバランスよく過ごせるようになるためのタイムマネジメントのトレーニング法」をご紹介します。
「時間管理」と聞くと少し難しく聞こえるかもしれませんが、基本は「時間を上手に使うこと」。
そして、この力は4〜5歳ごろから少しずつ身につけることができます。
なぜ4〜5歳からの時間管理トレーニングが大切なのか?
4歳になると、保育園や幼稚園などで「時間割に沿った生活」が始まる時期です。
このタイミングで時間の大切さや「何時になったら〇〇する」といった感覚を少しずつ教えていくことが大切です。
もちろん、
「今までやってこなかったからもう遅い…」
ということはありません。
気づいた“今”こそがベストタイミングです!
ステップ①:まずは計画を立てる習慣をつけよう
毎日の予定を自分で考えることが、時間管理の第一歩です。
まずは、前日の夜に翌日の予定を立てる習慣から始めてみましょう。
たとえば、
- 「明日は何時に出かける?」
- 「何を持って行く?」
- 「帰ったら何をする?」
といった会話を通じて、親子で一緒に“かんたんなスケジュール”を作っていきます。
最初は「できた!」という小さな成功体験を積み重ねることがポイント。達成感があると、計画を立てることが楽しくなります。
ステップ②:優先順位を考える力を育てる
子どもにとって、やりたいことはたくさんあります。
ですが、すべてを一度にやろうとすると中途半端になりがちです。
そこで大切なのが「今、何を優先するか?」という視点。
例えば、
- 「出かける前にまず準備をしよう」
- 「遊ぶ前に宿題を終わらせよう」
というふうに、「今すぐやること」と「後でもできること」を分けて考える練習をしましょう。
これは、将来の“自己管理”にもつながる重要な力です。
ステップ③:集中力を引き出す「ポモドーロ・テクニック」
「集中するのが苦手…」というお子さんにもおすすめの方法が、
ポモドーロ・テクニックです。
この方法は、
- 25分間集中
- 5分間休憩
というサイクルを繰り返すもの。
特に4〜5歳児の場合は、10分集中 → 5分休憩など、年齢や様子に合わせて時間を調整しましょう。
●準備するもの:タイマー(キッチンタイマーでもOK)
時間を決めて取り組むことで、遊び感覚で集中力を高めることができます!
ステップ④:タイマーを使って「時間の流れ」を体感する
子どもに「早く準備して!」と伝えてもなかなか動かない…。
そんなとき、子どもを叱る前に思い出してほしいのが、
「子どもと大人では時間の感覚が違う」ということ。
この違いを埋めるために、タイマーを使った時間感覚のトレーニングがおすすめです。
例えば:
- 「30分以内に準備を終わらせてみよう」
- 「15分でおもちゃを片づけられるかな?」
というように、目に見える“時間の枠”を設定することで、子どもも自分のペースを把握しやすくなります。
そしてタイマーが鳴ったら、
「よく頑張ったね!」
「あとちょっとだったね、次はもう少し早くできるかも!」
と、前向きな声かけを心がけてください。
ステップ⑤:毎日続ける“習慣化”がカギ
タイムマネジメントの力は、毎日の小さな積み重ねで育っていきます。
たとえば、
- 毎晩、夕食後に「明日の準備をする」
- 毎朝、起きたら「出発時間を確認する」
といった“毎日決まった時間に決まったことをする”という習慣づくりがポイントです。
習慣化すると、タイムマネジメントが“意識しなくても自然にできる力”へと変わっていきます。
最後に:親子で「楽しく続ける」ことが何よりも大切
4〜5歳のお子さんは、まだまだ失敗するのが当たり前。
「うまくできない=叱る」ではなく、
「一緒にやってみよう」「少しずつ慣れていこうね」と、親子で楽しみながら取り組む姿勢が大切です。
タイムマネジメントの力は、勉強だけでなく、スポーツ・習い事・日常生活のすべてに生きるスキル。
お子さんの“生きる力”の一部として、ぜひご家庭で取り入れてみてください!
京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
勉強も遊びも上手にこなす子を育てたい方、いつでもご相談ください。
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1071
