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京の算数学問題#1062

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で塾を運営しております、アイデア数理塾の油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
今日は、子どもたちからよく聞かれる質問のひとつ、
「無限(むげん)ってなに?」
について、やさしくわかりやすくお話ししていきます。
無限ってなに?一番大きい数のこと?
「無限って、いちばん大きい数のことでしょ?」
そんなふうに言う子がよくいます。
でも実は…それ、ちょっと違うんです!
無限は「ものすごく大きな数」ではありません。
無限とは「終わりがないこと」を意味する言葉なんです。
無限とは「終わりがないこと」
たとえば、数を数えてみましょう。
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11………
このままずっと数え続けていくと、どうなりますか?
そう、どこまでいっても終わりがない!
このように、ずっと続いて終わりがないものを「無限」と呼びます。
記号では「∞(インフィニティ)」と書きます。
無限を見つけてみよう!
数の中の無限
- 自然数(しぜんすう):1, 2, 3, 4, 5…と、ずっと増えていく数
→ 終わりがないから無限! - 小数(しょうすう):0.1, 0.01, 0.001, 0.0001…
→ どこまでも小さく分けられる!これも無限!
形の中の無限
- 直線:まっすぐに伸びた線。紙の上では終わりがありますが、本当はどこまでも続いているという考え方です。これも無限!
- 円:始まりも終わりもない、ぐるぐる回っている形。こちらも「無限に続く形」と言われます。
無限にも種類がある!?
ちょっと難しいけれど、無限には種類もあります。
可算無限(かさんむげん)
- 「1, 2, 3, 4…」のように、数えていける無限
- 自然数がこれにあたります
非可算無限(ひかさんむげん)
- 「0.1, 0.01, 0.001…」のように、どこまでも分けられる無限
- 小数や実数の世界です
つまり、無限にも「種類」や「レベル」があるということなんですね!
無限にまつわる不思議な話
では、ちょっと問題です。
- 無限に100を足したらどうなるでしょう?
→ 無限のまま! - 無限から100を引いたら?
→ やっぱり無限!
「えっ!?増やしたのに変わらないの?」と思うかもしれませんが、無限は数ではなく“考え方”なんです。
だから、「無限+100」も「無限-100」も、やっぱり無限なんですね。
まとめ:無限とは何かを知ると算数がもっと楽しくなる!
- 無限とは「終わりがないこと」
- 数の中にも、形の中にも無限がある
- 無限は「考え方」であって、いちばん大きな数ではない!
算数って、ただ計算するだけではありません。
「意味を知る」「なぜそうなるのかを考える」ことで、ぐんとおもしろくなります!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1062
