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京の算数学問題#1042

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区でアイデア数理塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「うちの子、何にも興味を持たないんです…」「勉強にも将来のことにも関心がなくて不安」——そんな声を保護者の方からよくお聞きします。
実は、「興味がない」のではなく、興味があることに本人も気づいていないだけということが多いのです。
この記事では、子どもの本当の興味を引き出し、それを「学び」につなげるための親の関わり方についてお話しします。
1. 「興味がない」は思い込み?子どもが興味を示さない本当の理由
子どもは「興味がある=将来の役に立つこと」と思い込んでしまうことがあります。
たとえば、「ゲームは好きだけど将来の役に立たないしな…」
「野球は好きだけど仕事にするのは違う気がする」
といったように、自分の興味を無意識に否定してしまうケースも少なくありません。
また、外から見て興味がなさそうに見えても、実は頭の中ではそのことばかり考えていたり、内面的な関心を持っていたりすることもあります。
ですから、まずは子どもの行動や言動をよく観察することが大切です。
2. 興味を見つけるには観察から:親ができる3つのアプローチ
(1)遊びを観察する
子どもがどんな遊びに夢中になるかを見てみましょう。
たとえば、ブロック遊びが好きなら構造や空間に興味があるかもしれません。
ゲームが好きでも、「ストーリーなのか?」「戦略なのか?」というように、どこに惹かれているのかを探ってみることが大切です。
(2)会話を拾う
普段の会話でよく出てくるキーワードに注目しましょう。
「〇〇が面白かった!」「〇〇って何でこうなるの?」という言葉は、興味のサインです。
「なんでそれが気になるの?」と質問してみると、より深い関心が見えてきます。
(3)感情の動きに注目する
声のトーンや表情、態度などに表れる感情の動きも重要なヒントです。
特定の話題で嬉しそうに話したり、熱く語ったりすることがあれば、そこに興味の芽があります。
3. 興味を「学び」に変える3つのステップ
(1)関連する体験を用意する
好きなものに関する実地体験は、子どもの興味を学びにつなげる第一歩です。
たとえば、動物が好きなら動物園や図鑑、科学に興味があれば実験教室など。
最近では高校のオープンキャンパスで親子参加型ワークショップなども行われています。
(2)日常の学びとリンクさせる
恐竜が好きなら自由研究のテーマにしたり、科学に関心があるなら理科の授業と結びつけたりと、学校の勉強と関係づけていきます。好きなものが題材なら、勉強も楽しくなるはずです。
(3)フィードバックと共感でモチベーションアップ
「すごいね!」だけでなく、「この部分、工夫してるね」「よく気づいたね」と具体的に褒めることで、子どもは自信を持ちます。また、失敗したときはすぐに励ましすぎず、一旦自分で振り返る時間を与えるのも大切です。
4. 興味は変わるもの。親の役目は“コーチ”に近い
子どもの興味は成長とともに変わるものです。
以前は恐竜だったのが今は昆虫かもしれません。
それを「飽きっぽい」と見るのではなく、「探究の旅が続いている」と捉えてください。
ただし、「めんどくさい」「難しい」といった理由で投げ出そうとする場合は、適切な介入が必要です。
逃げ癖がつく前に、「一度頑張ってから考えよう」と声をかけましょう。
終わりに
興味を引き出すことは、学びの入り口をつくること。
子どもの内側にある「なんか好きかも」の芽を見つけ、育てるのは周囲の大人の役割です。
小さな好奇心が、やがて自信と学ぶ力につながります。
焦らず、でも諦めず、親子で一緒に“探究”する時間を楽しんでいきましょう。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1042
