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京の算数学問題#1035

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「数学が嫌いです、、」
「数学は嫌いじゃないけど、苦手です……」
こんな言葉、中学生からよく聞きませんか?
数学は積み上げ型の科目。
つまずいた瞬間から、授業がまるで外国語のように感じてしまう生徒も少なくありません。
今回は、中学生が数学を嫌いになる主な理由5つを紹介し、それを踏まえてどうサポートすべきかをお話しします。
理由①:一度つまずくと、ずっとわからなくなる
数学は、前に学んだ知識をもとに次の単元へと進んでいきます。
たとえば、分数の足し算が苦手なまま方程式に入ると、もう式の意味すら見えなくなります。
生徒からよく聞く言葉が「先生が何を言ってるかわかんない」。
これは、基礎が抜けたまま次に進んでしまった証拠です。
理由②:「そんな細かいこといいじゃん!」と言いたくなる
数学では細かい違いがとても大切です。
たとえば「2乗して4になる数は?」という問い。正解は「+2と-2」ですよね。
でも生徒の中には「2でいいじゃん!」と答える子もいます。
その感覚もわかるんです。
でも数学では「+2と-2」では意味が違うんですよね。
この細かい指摘が続くことで、「うるさい」「もういいや」となってしまうこともあります。
理由③:すべてを理解しようとして挫折する
「なんでマイナス×マイナスがプラスなの?」
「なんで移項すると符号が変わるの?」
こういった疑問はとても大事です。
でも中学生の段階ですべてを理解するのは難しいのも事実。
ここで一度、「そういうものだ」と受け入れる力も必要です。
この“モヤモヤ”を抱えたまま進めることにストレスを感じて、数学嫌いになる子も少なくありません。
理由④:難しい問題が多くて心が折れる
入試問題や応用問題に挑戦したとき、全然わからない……
そんなとき「数学はセンスがいる」「自分には無理」と思ってしまう子もいます。
でも実際には、考え方のステップさえわかれば、ちゃんと解ける問題も多いのです。
つまり「難しそう」と思った時点で、思考が止まってしまっているんですね。
理由⑤:成功体験が少ない
「やった!できた!」
この小さな成功体験の積み重ねが、学ぶモチベーションになります。
でも数学は、正解が「○」でないと評価されない世界。
途中式を頑張って書いても、答えが合ってなければ×。
これでは「自分はダメだ」と思い込んでしまいます。
本当は、過程を評価してあげることがとても大事なんです。
数学は難しい。でも、面白い。
私は数学を「難しいけれど面白い」と思っています。
でも、いきなり生徒にその感覚を求めるのは無理です。
だからこそ、まずは「塾に来てみる」「一緒にやってみる」ことから始めます。
授業もガチガチにせず、楽しく通える場所になるように心がけています。
大切なのは「好きにさせようとしないこと」
数学が「好きになる」タイミングは、人それぞれ。
大人が「好きになってもらおう」と無理に誘導すると、逆に遠ざけてしまうこともあります。
だから私は、好きにさせないことを意識しています。
でも、慣れてきた頃に「数学ちょっと面白いかも」と思ってくれたら、それで大成功です。
以上!
京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
数学嫌いさんも、ちょっとだけ算数を好きになるヒントを探しに来てくださいね。
京の算数学 解答#1035
