京の算数学問題#959
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
算数の学習では、計算力だけでなく文章読解力も重要です。
特に小学生にとっては、問題文の意味を正しく理解することが大きな課題になります。
その中でも「がい数(概数)」の単元は、言葉の解釈が重要になる範囲の一つです。
がい数の問題では、四捨五入や以上・以下・未満といった言葉の違いをしっかり理解することが求められます。
今回は、「がい数」とは何か、どのように学習すればよいのかをわかりやすく解説していきます!
がい数とは?
がい数とは、「おおよその数」という意味です。
例えば、円周率は 3.141592… と無限に続くため、3.14 や 3 などの近似値を使うことがあります。これががい数です。
また、日常生活の会話でもがい数を使っています。
例:「昨日何時に寝た?」
→「うーん、12時くらいかな?」
この「12時くらい」ががい数に当たります。
厳密な時間ではなく、おおよその時間を表していますね。
算数では、こうした「正確な数ではないが、おおよそ近い値」を求める計算を学んでいきます。
四捨五入を簡単に覚える方法
がい数の計算でよく使われる「四捨五入」は、漢字の意味を考えると覚えやすくなります。
四捨五入を訓読みで分解すると…
- 四(よん)→ 捨(す)てる
- 五(ご)→ 入(い)れる
つまり、「4以下の数は切り捨て、5以上の数は繰り上げる」というルールです。
四捨五入の具体例
(例)5555を四捨五入する場合
1.「百の位を四捨五入」
- 百の位の数 → 5
- 四捨五入のルールに従い、繰り上げ → 6000
2.「四捨五入し、百の位までのがい数で表せ」
- 「百の位までのがい数」という指定がある場合は、十の位で四捨五入をする
- 十の位の数 → 5
- 四捨五入のルールに従い、繰り上げ → 5600
このように、問題文に「まで」が付くかどうかで答えが変わるため、しっかりと読み取ることが大切です。
以上・以下・未満の違い
算数では、「以上」「以下」「未満」といった言葉の使い方を正しく理解することが重要です。
言葉 | 数字を含むか? | 例 |
3以上 | 3を含む | 3, 4, 5, 6… |
3より大きい | 3を含まない | 4, 5, 6, 7… |
5以下 | 5を含む | 5, 4, 3, 2… |
5未満(5より小さい) | 5を含まない | 4, 3, 2, 1… |
この違いをしっかり覚えておくと、文章題やがい数の範囲を求める問題でミスが減ります!
がい数の範囲を求める問題の考え方
がい数の問題では、ある数を四捨五入したときにどの範囲に収まるのかを考えます。
(例)百の位を四捨五入して35000になる整数は?
- 考え方:
- 34500以上35500未満の整数は、四捨五入するとすべて35000になります。
- つまり、34500以上35499以下の範囲の整数が正解です。
まとめ
- がい数とは? → おおよその数を表すもの
- 四捨五入のルール → 4以下は切り捨て、5以上は繰り上げ
- 問題文の表現に注意! → 「まで」がつくかどうかで答えが変わる
- 以上・以下・未満の違いを理解する → 数を含むかどうかがポイント
- がい数の範囲の問題 → 最小値と最大値を正しく考える
算数の文章題や応用問題を解くときには、こうした言葉の意味をしっかり理解しておくことが大切です。
がい数の考え方をマスターすれば、日常生活の数字の扱いにも役立ちます。ぜひ、意識して使ってみてください!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾、油谷がお届けしました。
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#959
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