暇な時間が子どもの成長を後押しする理由 京の算数学#935

京の算数学問題#935

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

今回は、多くの保護者の方からいただくご相談についてお話ししたいと思います。

それは、、

「ウチの子、暇な時間が多いんですが大丈夫でしょうか?」

という内容です。

実は、私はこのようなリクエストをいただいたとき、あえて宿題の量を調整します。

その理由と、実際に“暇”を与えることで成績がアップしたエピソードについて、今日は詳しくお話しします!


暇つぶしは本当に悪いこと?

ある日、とある生徒が授業中に消しゴムを解体していました。

私が「何してるの?」と聞くと、その生徒は一言――

「暇つぶし」

その場面を目撃した学校の先生は激怒しました。

「授業中に暇なんてあるか!集中しなさい!」

先生がそう感じるのは当然です。授業中に“暇つぶし”をしているのは、やはり良くない行為です。先生の反応は正しいと思います。

ですが、このようなエピソードを繰り返し耳にする中で、大人たちの間に「暇つぶし=悪いこと」というイメージが根付いているように感じることがあります。

でも、冷静に考えてみてください。本当に“暇つぶし”は悪いことでしょうか?


成績アップの鍵は自らやる力

成績が上がる最大の理由は何でしょうか?

それは、自ら学び、考え、行動する力が育まれることです。

塾での学習時間は週に1〜2回、1回あたり60〜90分程度です。そのため、家での自主学習や学校での授業への集中が成績アップにおいて非常に重要な役割を果たします。

しかし、私が相談を受けた生徒の多くは、親や先生から“やらされている”状態に慣れている場合が少なくありません。そういった生徒の口癖は――

「先生、次は何をやればいい?」

意欲がないわけではありません。でも、自分で何をするべきかを決める力がまだ育っていないのです。

そこで私は、宿題の量や内容を生徒に委ねるようにしました。

たとえば、

  • 「何ページならできそう?」
  • 「次のテスト範囲はどこだろう?」

というように、ヒントを与えつつも、自分で決めさせる形を取りました。

すると、最初は戸惑っていた生徒たちも、次第に自分で宿題を選び、計画的に取り組むようになりました。そしてその結果、成績が着実に伸びていったのです。


小学生の暇つぶしが生む力

皆さんは、小学生の頃に暇な時間をどう過ごしていましたか?

私の場合、散歩をしたり絵を描いたり、漫画を読んだりと、自由に時間を使っていました。暇な時間があるからこそ、「何をしよう?」と自分で考える力が養われていったのだと思います。

やることがぎっしり詰まったスケジュールよりも、少し余白のある時間がある方が、子どもたちは自分で考え、行動する力を身につけやすいのです。

実際に、小学生時代の暇つぶしは考える力を育てるための有効な手段になります。

例えば――

  • 友達と遊ぶ
  • 家の手伝いをする
  • 本を読む
  • 新しい遊びを発明する

こうした活動を通して、子どもたちは自分なりに考え、工夫する力を磨いていくのです。


暇つぶしの最大の障害は?

現代の子どもたちにとって、暇つぶしの最大の障害は何でしょうか?

それは、スマホの存在です。

スマホは非常に便利で楽しいものです。しかし、自分から考えたり行動したりしなくても、情報が次々に流れてくるため、子どもが自発的に考える時間が奪われてしまいます。

そのため、スマホとの付き合い方を工夫することも大切です。

例えば――

  • 家族でスマホ使用ルールを決める
  • 夜はスマホをリビングに置いて寝る
  • 勉強中はスマホを別の部屋に置く

などの方法を取り入れることで、子どもたちが自ら考える時間を確保しやすくなります。


まとめ:考える力を育む環境づくりを

成績アップの秘訣は、子どもが自ら考え、行動する力を身につけることです。その土台となるのが、”暇な時間”を活用する力です。

ぜひ、子どもたちの暇な時間をサポートし、考える力を育む環境を一緒に作っていきましょう!

以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました。

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