京の算数学問題#875
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
最近、塾や学校で多くの生徒を見ていると、調べ学習を行う生徒が非常に少ないことに気づきます。
特に、成績がなかなか伸びない生徒ほど、調べるという基本的な行為が不足しているケースが多いのです。
実はこの「調べる」という行動が、成績アップに密接に関係しているのをご存知でしょうか?
今日は、調べ学習の重要性とその効果、さらに調べ学習を効果的に取り入れる方法について詳しくお話しします。
調べ学習をしないとどうなる?
「毎日勉強しているのに成績が伸びない」と悩む生徒は少なくありません。
その原因を探るために宿題の取り組み方を聞いてみると、以下のような傾向が見られます。
・わからない問題をそのままにしている
・答えを丸写ししてしまう
・テキストや教科書を見たり、インターネットで調べたりしない
これらの行動は、一見手間がかかりそうに思えますが、実は学習の定着率を大きく下げています。
調べることで得られる関連知識や理解の深さが欠けてしまい、結果として問題解決力も身につかないのです。
答えを見てはいけないという誤解
「答えを見ずにやりなさい」と言われることが多いですが、これは半分正しいようで、半分間違いでもあります。
もちろん、まずは自力で解こうと努力することが重要です。
しかし、授業中にすべてを理解しきることは難しく、わからない問題が出てくるのは自然なことです。
この時に「答えを見てはいけない」という固定観念に縛られすぎると、ただ問題を抱え込んで時間を無駄にしてしまうことがあります。
そんな時こそ、一度答えを見て解説を理解し、自分で解き直すプロセスを経ることが大切です。
これこそが、効率的な調べ学習の第一歩なのです。
調べ学習の3つのメリット
1. 関連知識が自然と身につく
調べ学習を行う際、目的の答えにたどり着くまでに様々な情報や知識を目にする機会があります。この過程で周辺知識を自然と吸収し、学習の幅が広がります。
例えば、紙の辞書を引く際、目的の単語だけでなく、近くの単語や派生語に興味を持つことがあります。
このような偶然の発見が、知識を深め、語彙力を向上させるきっかけになります。
2. 記憶に残りやすい
自分で時間をかけて調べて得た情報は、単に教えてもらったものよりも記憶に残りやすいです。
「自分で探し出した」という経験が、脳に深く刻まれ、長期的な記憶として定着します。
例えば、わからない問題を調べて「これだ!」と納得した経験は、同じような問題に直面した時にスムーズに解ける力を育てます。
3.自分の課題が明確になる
調べる過程では、「自分が何をわかっていないか」を把握する力が養われます。
これは、問題解決力を高める上で非常に重要なスキルです。
特に、Google検索のようにキーワードを工夫する必要がある場合、的確に調べられるかどうかで成果が大きく変わります。
調べ学習を効果的に進める方法
調べ学習には時間と労力がかかりますが、その分大きな成果が得られます。
以下のステップを参考にしてみてください。
1.わからないことを明確にする
まず、自分がどの部分でつまずいているのかをリストアップしましょう。
具体的に「どこがわからないのか」を整理することが、調べ学習の第一歩です。
2.教科書や参考書を最大限活用する
まずは、教科書や参考書を丁寧に見直しましょう。
これらには、解説が丁寧に記載されていることが多く、基本的な疑問の多くは解決できます。
3.インターネットを活用する
インターネットを使う場合は、検索ワードを工夫することが大切です。
例えば、「一次関数 わかりやすい解説」「因数分解 基礎」など、具体的で簡潔なキーワードを使いましょう。
また、信頼できるサイトを選ぶことも重要です。
4.調べた内容をノートにまとめる
調べたことをそのままにしておくと、記憶に残りにくいです。
ノートに書き写し、自分の言葉で再整理することで理解が深まります。
調べ学習は未来の力を育てる
調べ学習を通じて得られる知識やスキルは、テストの点数を上げるだけでなく、将来の問題解決力や情報収集力に直結します。
学校や塾での宿題や復習をただこなすだけで終わらせず、「調べて理解する」というプロセスを取り入れることで、大きな変化が期待できます。
学び方を見直したい方は、ぜひ今日から調べ学習を意識してみてください!
京都市中京区 アイデア数理塾 油谷がお届けしました!