高校数学でつまづく子どもの特徴とは? 京の算数学#856

京の算数学問題#856

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

中学数学から高校数学に進むと、突然難易度が上がり、「数学が苦手」と感じる生徒が多いでしょう。高校数学では理系・文系の選択により進度や内容が分かれる一方で、数学の重要性は増しています。私の通っていた高校でも、「理系を選ぶ基準は数学の平均点が80点以上」とされ、それほど数学は高いレベルが求められる科目でした。

さらに、文理融合学部の設立により、数学が文系でも必要とされる場面が増え、多くの学校で高校2年生までは文系でも数学ⅡBの履修が行われています。今回は、「数学が苦手」な理由としてよく見られる特徴を紹介します。もし「これ、自分のことかも」と感じたら、改善に取り組むポイントにしてみてください。

1. 分数が極端に苦手

数学が苦手な理由として多いのが、分数に対する苦手意識です。

特に高校数学では、分数計算が前提で進むため、分数をスムーズに扱えるかどうかで理解度が変わってきます。

分数計算に時間がかかる場合は、指数や積分などで複雑な問題が出たときに対応が難しくなるでしょう。

分数計算が遅いと計算全体が遅くなり、応用問題の解答スピードにも影響します。

この場合、小学校から中学校の分数の計算を一度復習し、得意分野にしておくことが重要です。

2. 図形は得意だが計算が苦手

「数学の図形問題は得意だけど、計算問題になるとつまずく」という生徒も隠れ数学が苦手生徒に多いです。

図形は視覚的に捉えられるため、イメージがしやすく、論理的に組み立てやすい一方で、計算はきちんとプロセスが理解できていなくても小学生のうちは何とか点数が取れてしまいます。ですが中学になり文字を使い出すと途端に難しく感じてしまうのです。

特に、暗算が得意ではない場合、分数・小数などの計算からスタートし、計算を正確に行える訓練をしましょう。計算ができるようになれば、文字式の処理もスムーズに進み、図形問題だけでなく、他の問題にも応用できる力がつきます。

ただ計算をするだけでなくきちんと途中式を書く事を徹底してください。

途中式が書けるようになって初めて暗算ができるようになってきます。

3. 自分のレベルに合った優先順位が分からない

高校数学の範囲は広く、学校によっては指定教材として4STEP、サクシード、青チャートなどの購入を求められる場合があります。

こうした場合、「今の自分の目標」と「現状の実力」を明確に把握しておかないと、優先順位をつけづらくなり、勉強時間が無駄になってしまうことも多いです。

たとえば、赤点を回避したい場合は基礎問題を徹底的に解くことが最適で、平均点を狙うなら基礎問題に加え、頻出の応用問題にも挑戦するのがポイントです。

目標と現状を把握し、自分に合った勉強内容を見極めることが、「数学が苦手」という状態から抜け出すための鍵です。

4. 解答を丸暗記しようとする

数学が苦手な理由として、解答を暗記しようとしてしまうことも挙げられます。

暗記科目と同じように、証明問題などを一言一句覚えようとするのは効率が悪く、応用力が身につかないことが多いです。

問題文が少し変わったり、数字が違うだけで対応できなくなってしまいます。

重要なのは、解答を丸暗記するのではなく解答の流れや考え方を理解することです。

特に証明問題は途中式や重要なポイントが分かっていれば部分点ももらえます。

途中経過を含めた理解が、数学を得意科目にするための一歩です。

まとめ

多くの生徒が「数学が苦手」と感じる理由は、分数の苦手意識や計算力不足、自分に合った優先順位の判断が難しいこと、解答を丸暗記しようとしてしまうことなどが挙げられます。こうした「数学が苦手な理由」を理解し、効率的に基礎を固めていくことが成績向上への近道です。

冬休みなどの休暇は、復習に取り組む絶好のタイミングです。

基礎固めをしっかり行い、次のテストの準備を整えていきましょう!

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!

算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#856

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