京の算数学問題#844
アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
最近では、ICT機器を使って効率良く学習を進めることが推奨されていますが、果たしてそれが本当に良いのでしょうか?今回は、小学生のICT機器との付き合い方について考えていきたいと思います。
視力1.0未満の小中学生が過去最多を更新
まず、この記事をご覧ください。
この記事によると、小学校で視力1.0未満の生徒は37.52%、中学校では58.29%と、過去最多を記録しています。
さらには日本経済新聞でも視力の低下が進んでいるとの記事がありました。
一般的に、赤ちゃんは生まれた時にはっきりと目が見えておらず、6歳ごろに視力1.0に達し、その後10歳ごろまで視力が発達します。
この時期を「感受性期」といい、目の成長が最も重要な時期です。
ICTの付き合い方こそ現代の子どもたちに必要な教育かもしれませんね。
小学生にICT機器を導入するリスク
特に、10歳前後の小学校4〜5年生は視力がまだ発達途中のため、デジタル機器の導入は視力に大きな影響を与える可能性があります。
実際、2021年の調査では、全国の小中学校で実施されたデジタル教科書の実証事業の結果、2〜4割の児童生徒が授業後に目や首、肩の疲れや痛みを感じたという報告があります。
私たちは、学校や家庭、街中でも常に液晶画面を見ている環境に囲まれています。
例えば、私自身も仕事でiPhoneを1日に5〜6時間使用していますが、驚くべきことに、生徒の中には10時間以上使用している子どももいます。
ICT機器のメリットも存在する
もちろん、ICT機器にはメリットもあります。
特に、処理能力の向上は期待でき、子どもたちが電子機器に慣れることは、これからのデジタル社会においても重要です。
また、コロナ禍ではICT機器を使った学習が不登校の生徒にとっても効果的で、授業の動画を見返すことができる点も大きな利点です。
重要なのは「付き合い方」
しかし、だからこそICT機器との「付き合い方」を考えることが大切です。
学校では一律の指導が行われますが、それぞれの生徒に合った使い方を見つけることは非常に難しいです。
特に、依存性の高い生徒には適度な使用が求められます。
自宅では、親がルールを作り、iPadなどを使わない時間や、外で遊ぶ時間を設けることが大切です。
これによって、子どもの依存を防ぎ、健康的な成長をサポートすることができます。
家庭での過ごし方がカギ
ICT機器を活用する上で最も重要なのは、家庭での過ごし方です。
学校や外の環境ではコントロールしにくい面もありますが、家庭内でのルールをしっかりと作ることで、子どもたちが健康的にICT機器と付き合っていくことができます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!