京の算数学問題#763
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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。今回は、小学生の保護者の皆さんに向けて、算数の学習で非常に重要な「具体物を用いた指導」についてお話しします。具体物を使った指導は、抽象的な概念を視覚的に理解させるのに非常に有効です。子どもの学習意欲を引き出し、理解を深めるためにぜひ取り入れてみてください。
具体物とは何か?
具体物とは、聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、学習内容を目に見える形で表現するために使用する実物や模型のことです。例えば、算数の授業で使われる数ブロック、図形モデル、分数カード、紙幣や硬貨の模型などが具体物にあたります。これらを使うことで、子どもたちは抽象的な数や概念をより具体的に理解しやすくなります。
具体物を用いた指導のメリット
視覚的な理解の促進
具体物を使うことで、子どもたちは数や形を視覚的に捉えることができ、抽象的な概念を理解しやすくなります。例えば、分数の学習では、ピザやケーキの模型を使って「1/2」や「1/4」といった概念を視覚的に示すことができます。
特に文章題においてはイラストよりも具体物で教える方が視覚的な動きが明確になるので有効だったりします。
触覚を使った学習
具体物を実際に触ることで、子どもたちは五感を使って学習することができます。これは、特に低学年の子どもたちにとって効果的で、学習内容を体験として記憶に残しやすくなります。
抽象的な概念の橋渡し
具体物を使うことで、抽象的な概念への橋渡しがスムーズになります。例えば、数の概念を理解する際に、数ブロックを使って実際に数を数えることで、「1つ」「2つ」「3つ」といった数の概念を具体的に学ぶことができます。
立体の体積や平面図形の折り返しの問題など、実際に動かしてみると問題のイメージが沸きやすくなります。
具体物を用いた指導の具体例
数の概念を学ぶ
数ブロックやカウンターを使って、数の概念を学びます。具体物を使って小学校低学年であれば「1から10までの数を数える」「同じ数をグループに分ける」といった活動を行うことで、数の基本的な概念を理解します。
数字は同じ数字でも、数えるという概念と量という概念があります。
測りを使って重さを測ったり、計量カップを使って水の量を測るのも具体物を用いた指導になります。
分数の理解を深める
ピザやケーキの模型を使って、分数の概念を学びます。例えば、「1/2」はピザを2つに分けたうちの1つを指すことを示し、「1/4」は4つに分けたうちの1つを指すことを具体的に示します。
図形の学習
紙を切り取り平面図形や立体図形の概念を学びます。例えば、正方形や三角形、立方体や円柱の模型を使って、それぞれの特徴や性質を視覚的に理解します。
特に空間図形における展開図や容積などは具体物を作成するのが最も効果的です。
お金の学習
小学生で初めて桁が大きな数字を扱うのがお金でしょう。
紙幣や硬貨の模型を使って、お金の概念を学びます。実際に模型を使って買い物ごっこをすることで、金額の計算やお釣りの計算を具体的に体験します。
具体物を使った家庭でのサポート方法
家庭にある具体物を活用する
家庭にある具体物を使って学習をサポートしましょう。例えば、洗濯ばさみやビーズ、トランプなどを使って数の概念や計算の練習をすることができます。
遊びを通じた学習
遊びを通じて具体物を使った学習を取り入れましょう。例えば、レゴブロックを使って数を数えたり、形を作ったりすることで、楽しく学ぶことができます。
料理を通じた学習
料理を通じて具体物を使った学習を行いましょう。例えば、料理の材料を使って分数の概念を学んだり、レシピを使って計算の練習をしたりすることができます。
まとめ
具体物を使った指導は、子どもたちが算数の概念を理解するのに非常に効果的です。視覚的な理解を促進し、触覚を使った学習を通じて、抽象的な概念を具体的に学ぶことができます。家庭でも具体物を使った学習をサポートすることで、子どもたちの学びをより深めることができるでしょう。具体物を活用して、楽しく算数を学んでいきましょう!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!