京の算数学問題#575
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
2022年5月経済産業省の【未来人材ビジョン】によれば子ども(18歳まで)が将来の夢を持っている割合は60%程度だったとのこと。(他国は80〜90%)
まだ世界を知らない子どもにとって夢を持つというのは生きる希望であり、自分自身がやりたい事を探す1つの指標になります。
ではなぜここまで夢を持つ子どもが減ったのでしょうか?
原因は明らかに私たち大人にあります。
なぜ夢を持つ子どもが減ってしまったのか?
これはあくまで私の意見ですが、私がある小学校の総合学習の授業に講師として行った時、小学校低学年と高学年の生徒をみました。
そこで夢の話(将来何になりたいか?好きな事はあるのか?)という質問を投げかけた所圧倒的に前者の方が回答できていたのです。
もちろん照れくさいというのもあるでしょう。ただここに違和感を覚えました。
それは「どうせ社会なんて」「なれるわけねえし」と言った子ども達自身が夢を持つ事を否定している言動が多かったからです。
従来の主な理由は大人が「どうせ無理だ」「現実を見なさい」と否定してしまっているから。
社会に対して不安や不満がありそれゆえに夢を持ったってしょうがない状態になっているからでした。
ただ、今の最大の理由はSNSにあると私は考えています。
夢を持てない理由はSNS!?
SNSは非常に大切なコミュニケーションツールです。
だれでも簡単に気軽につながれます。孤独感が減り様々な有益な情報を得る事ができます。
ただ、一方でSNSの情報は受け身になる事が多いのです。
何もせずに情報が入ってきますから、自分で探すという習慣が生まれません。
また、〇〇みたいになりたい!やこれってどういうことか?と夢の萌芽が出てもSNSで調べれば大量の情報が出てきますのでわかった気になりやすいのです。
夢はおぼろげです。
こんなふうになりたいと思って必死に努力する過程で現実を知っていき挫折を乗り越える。
夢を持つということはそのプロセスに重要な意味があるのですが、わからないからある意味行動できるのに、わかった気になるので行動できずあきらめてしまいます。
子どもが夢をもつ関わり方
ではこのSNS時代に親が子どもに夢を持ってもらえる関わり方はどのような方法があるのでしょうか?
親の失敗談を話す
成功談は世の中に溢れかえっていますが、失敗談はみんな話したがりません。
意外と思われるかもしれませんが子どもにとって両親とはスーパースターなんです。
なんでもできると思っています。
そんなすごい人でも失敗をする。
それが子どもの行動の背中をおします。
親が夢を持つ
夢と言っても壮大なものではありません。
例えば子どもの結婚式まで元気でいようとか、いつまでも仲良くくらしたいなというぼんやりとした将来像でいいのです。
それを子どもに共有してあげてください。
夢を持つというとどうしても壮大なイメージになるのは子どもも同じ。
まずは夢のハードルを下げる事が大切です。
夢を持つ事を強要しない
いわゆるドリームハラスメントです。
夢を持ったからと言って幸せかどうかはわかりません。
持たないからと言って不幸せかはわかりません。
ただ、人生の指標にはなるとは思います。
ですので夢を持たない=ダメな子だとは思わないようにしましょう。
強要して持てるものでもないからです。
SNSの一定のルール作り
SNSをはじめとした電子機器との付き合い方には制限時間をはじめとしたルールをもうけましょう!
自主性も大切ですが今の時代の電子機器は親が子どもの時の電子機器とは全く別物です。
依存性が高くシームレスでゲームに移行できるためまだ成長途中の子どもにとって自分自身では制御ができないのです。
子どものスモールステップを大切にする
お子さんの成功のハードルを下げることは大切です。
夢をもちそれに向かって行動するためには憧れに加え自分もできるかもというわずかな自尊心が必要です。
そのためにはスモールステップでクリアする癖をつけるよ良いでしょう。
親が考える成功ハードルよりも10段ぐらい落とすイメージで伝えてみましょう。
キーワードは「まずこれからやってみたら?」です。
夢の萌芽を大事にしよう
夢は壮大なものではありません。
きっかけは些細なことから始まります。
興味を大切に、もしかしたらすでに夢を持っている可能性だってあります。
小さな萌芽を大事にしましょう。
それを大事にする事が子どもの心の成長に大きな栄養となります。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!