京の算数学問題#535
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
算数をやっていて特に多いのが「言い回しがわからない」というご相談です。
これはひきざんなの?たしざんなの?
特に低学年からよくつまづく文章題は、問題文をきちんと理解しないと解くことができません。
今日は算数特有の言い回しについてお話ししていきます。
のこりはいくつ?ちがいはいくつ?
「Aさんは1000円を持っていて300円のシャープペンシルを買いました。のこりはいくつ?」
「Aさんは1000円を持っていてBさんは300円を持っています。AさんとBさんのちがいはいくら?」
これら2つは同じ式(1000-300=700)を表しています。
ここに算数の難しさがあります。
算数は式で表しますので、かなり抽象的な表現になります。
まだ抽象化する能力が育っていない子どもたちにはこの抽象概念の理解が非常に難しく感じてしまいます。
そんな時「なんで理解できないの!」なんて言ってはいけません。
理解できるようになるタイミングは少し先かもしれないからです。
たしざん、ひきざんの言い回しリスト
よくある言い回しをまとめてみました。
【たしざん】
たすと
合わせて
くわえると
全部で
〜匹くると
〜個もらうと
〜個ふえると
など
【ひきざん】
ひくと
差は?
〜と比べて
〜個あげると
ちがいは?
〜個なくなると
など
こうやってみると多いですが、実は海外の人が日本語を学ぶ時も同じような苦労をされるんですよね。
漢字を考えても「生」という1つの漢字から5つ以上の活用が生まれてくるのですから、日本語の奥深さがわかります。
言い回しを変える意図は?
算数は先ほども言ったように抽象的な学問です。
(数学になるとより概念的な要素が多くなります)
点数を取るためにはとければいいのですが、本来の学習とはそういうものではないはずです。
基本的に小学校で学ぶ基礎教養科目は全てが連動しています。
様々な言い回しを学ぶことは国語のように思われがちですが、実は算数でも同様に様々な表現を式や数字を使って整理するという思考力を磨いているのです。
確かに言い回しは難しいですがコツコツといろんなパターンを学んでいくと理解が深まってきます。
文章の理解の前に四則計算の理解をしよう!
四則計算とはたしざん、ひきざん、かけざん、わりざんのことです。
今回でいえばたしざんってそもそもなに?ひきざんってそもそもなに?ということから理解を深めてみましょう。
足すというのは加えるということ、引くというのは差を求めること。
算数や数学は各式の過程において目的意識を大切にします。
何のためにこの計算をしているのか?
この式は何を表しているのか?
ここが腑に落ちればもう算数の文章題はかんぺきです!
焦らずじっくりと基礎がためをしましょう!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!