京の算数学問題#501
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「子どもが自分で宿題をやってくれないんです」
学習塾をやっていて頻繁にくる質問トップ3に入るこの内容ですが、もしかしたら関わり方で改善するかもしれません。
今日は、子どもが宿題をしなくなる原因とその対策方法についてまとめていこうと思います。
小学生の勉強時間から考える宿題の適切な量
小学生の自宅学習時間の目安は学年×10分だそうです。
小学2年生なら20分、小学6年生なら1時間と言えるでしょう。
もちろん中学受験を目指すのであれば話は変わってきますが、たいていの場合この学年×10分を目安にするといいです。
宿題は、学校から自宅学習の機会として提供されているものですから、この目安に沿った出し方が望ましいとは言え原稿のカリキュラム上それは難しいと思います。
ですので、そもそも学習時間の基準を超えていますよと言う認識の元、自宅学習(宿題)のサポートを行なっていく必要があります。
1時間じゃたりない!!じゃなくてそもそも自宅でやる宿題が多いのです。
“やらされている“からやらなくなる
その多い宿題をこなそうと思うと学校では「やりなさい」という指導になります。
仮にやりなさいと言わずとも宿題をやってこなければ叱られたり注意を受けます。
「やらされているのにもかかわらず」です。
これでは自分でやろうという決断には到底至りません。
ある意味妥協して「とりあえずやろうか」という気持ちが起こらないと手が進まないのです。もちろん必要性を感じて自分から進んでやる!というのが理想ですが、私自身子どもと関わる中でその難しさも痛感していますので少し今回は現実的な話をします。
宿題をやらなくなるNG行動5選
・やらなきゃ罰を与える
宿題ができないと晩御飯抜きなどの罰を与えることはNGです。
ましてや体罰はもってのほかです。
罰を与えてしまうと罰を回避するために宿題をやるようになってしまい、学習効果はほぼありません。
ただ、約束を破ることは行けないことを教えたい場合は必ず本人が合意の元行わないと意味がありませんし、与える罰も部屋の掃除や皿洗いなどが良いでしょう。
・親が全てを教えてしまう
子どもが答えを自分で導き出すにはある程度時間がかかります。
子どもが答えるより先に大人が答えてしまうと子どもは考えなくても答えが出てくることを学びます。受け身が癖になってしまうのです。
大人にとってはこんな簡単な問題がなぜ解けないの!?と感じるかもしれませんが元々私たちもそうでした。
心理的バイアスがかかっているので楽に感じているだけです。
私たちには子どもの解答を待つ姿勢が大切です。
・無理やりやらせる
宿題をやりなさい!と命令をするのもNGです。
無理やりやらせようとするとたいてい子どもは反抗します。
しかも特に親に言われたことに反抗しがちです。
これはある意味子どもの自律心の表れです。
ですから、やらせるのではなくやれるような工夫が必要です。
・無視をする
どうせ言ってもやらないだろうと無視をする行為は御法度です。
無視をするなら子どもにいま感じていることを伝えてみましょう。
「宿題が必要なのにやらないから私はイライラしている」
それは素直に伝えても問題はありません。
強要するのが問題なのです。
人間ですから気持ちは伝えないとわかりません。
・子どもがやろうとしている時に注意をしてしまう
ついつい口を出してしまう場合よくあるNG行動は子どもがやろうとしているタイミングで声をかけてしまうことです。
そうすると「今やろうと思っていたのに」という心理的にもマイナスな影響が発生します。
そうなればまずやる気が一気に0になります。
・宿題を自らやるようにするためにはどうしたらいいか?
まだ小学1、2年生だと上記のNG行動をしなければ宿題をやらない習慣はつきづらくなるのですが、すでに宿題嫌いになってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?
まずは子どもをじっくり観察することからです。
そうすると何が得意で何が苦手か?いろんな癖や行動が見えてきます。
そして、怒っている自分に目を向け何に怒っているのか?
それをやらないとどうなると思っているのか?を考えてみましょう。
おそらくたいていは子どもの将来のためという結論だと思います。
ただ子どもの将来とは具体的にどんなイメージでしょうか?
これはそれぞれ異なるはずです。
こうなってほしいという子供の未来像を整理しましょう。
その上で別のアプローチはないか?を検討してみましょう。
毎日のコツコツの努力が近い将来必ず実を結びます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!