京の算数学問題#499
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
最近小学生のご相談が増えてまいりました。
そのなかでも多いなと思うご相談が「筆算が苦手」というものです。
中には23×12を筆算ではできないけれど横に並べるとできるというご相談もあります。
今日は筆算が苦手な小学生のためにブログになぜ筆算が苦手になるのか?をまとめました。
筆算はマルチタスク能力が必要
筆算は2つの計算を同時にしないといけません。
掛け算の筆算なら掛け算と足し算、割り算の筆算なら割り算と引き算が必要になります。
いわゆる2つの作業を同時にするマルチタスク能力です。
また、直前に行なっていた動作を処理するためにはワーキングメモリが必要です。
あれ?今なにやっていたっけ?となるのは大抵ワーキングメモリが原因です。
その場合はまず手順を明確にすること。
フローチャートを紙に書いて作ってあげると今どの段階か?がわかります。
情報の入力が変わる!?
目の力で意外なのは横並びだと計算だと認識できるが縦並びだと配列が異なるため新しいものとして認識してしまいます。
なので解けなくなるのです。
特に視空間認知が苦手な生徒は桁がわかりづらく筆算のやり方を覚えたのち、桁がズレるということが起こります。
その場合は明確に桁を線引きし、揃えやすくする工夫で改善できます。
こちらが弊社でも使用しているマス目シートですのでご活用ください。
そもそも1桁の掛け算、割り算が怪しい場合がアリ!
意外に落とし穴なのが掛け算割り算の時点のつまずきが解消されていない場合もあります。
たいてい6〜9の段のつまずきが多く見られます。
もし筆算が苦手な時は一度1桁の掛け算、割り算の確認をお勧めします。
モチベーション管理は大切
とはいえいくらやり方がわかっても、やるのは本人ですからモチベーションの管理は大切です。
苦手なことを延々とやっていられる小学生自体少ないと思います。
例えば2問だけ解いてみようとか数を減らしたり、ここまでできたら一緒に遊ぼう!などとご褒美を用意しても良いでしょう。(〇〇買ってあげるはNGです。)
ノーヒントでできて初めて解けるとなる
家では解けているんですけど、、、
というご相談をいただく場面が非常に多いですが、実はアドバイスありきで解けている場合も多いのです。
問題を解くとは自分でノーヒントで解くことができて初めて理解できているといえます。
グッとアドバイスを堪えてお子さんの取り組みを見守りましょう。
信頼がモチベーション管理には不可欠なのです。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!