京の算数学問題#491
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「途中式がめんどくさい!」
ケアレスミスしないように書くんだよ
「まちがえないし!めんどくさいから書かない!」
恐らくこのやり取りは非常に共感していただけるのでは無いでしょうか?笑
確かに式を丁寧に書かないといけないとなると書く量も増えるので、書きたく無い気持ちもわかります。
今日は途中式の重要性についてお話をしていきたいと思います。
途中式が書けない子どもが増加中!?
現在小学生からICT教育が導入され、早期の段階から思考力へのアプローチが行われています。
一見良い効果を生むように思いますが、私は弊害の方が多く感じています。
頭の中だけで思考をする癖がついている生徒が非常に多いのです。
情報を入れることはできても出して整理することが苦手です。
つまり、頭の中で情報がパンクしてしまいます。
その情報を整理する術が途中式なのです。
途中式が必要な3つの理由
①ケアレスミスを減らすため
暗算をすることは脳の発達にもとても有効です。
ですが、頭の中だけでは限界があります。
途中式を書くことで、細かなミスに気づく機会が増え吐き出すことで余白ができるため、落ち着いて計算することができますし、見直しの際も間違いに気づくことができます。
②暗算速度を上げる基礎作り
暗算は頭の中で途中式を組み立てることを言います。
ですが習いたての問題では式のプロセスがまだ定着しておらず暗算は難しいです。
ですので解き方を定着させるためにプロセスを紙に書き出し理解を深めていけば、頭の中でそのプロセスができるようになります。
それが暗算です。
③頭の整理をするため
頭の中で考えていることを紙に書き出すことは、頭の中に余白を作ることにつながります。
入試問題のような難しい算数の応用問題でもまず紙に書き考えを整理していかなければ解答に辿り着くことは難しいです。
まとめ
途中式はさまざまな目的がありますが、結論必要なものです。
ただ、めんどくさいから嫌だというのは本人のモチベーションとの兼ね合いがあるので無理やり書かせてしまうと本来の目的から逸脱してしまいます。
中には綺麗に書かないといけないと思い込みすぎて途中式をめんどうくさいと捉える生徒もいます。その場合は綺麗に書かなくても良いから、まずはメモしよう。ぐらいのレベルから始めてみましょう。
習慣は本当に小さな一歩から始まります。
ぜひチャレンジしてみてください。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!