今日の数学問題#352
数学コラム
先日東大阪大学の子ども学部にて未来の先生になられる皆様に弊社の歩みや子どもへのアプローチ方法をお話ししました。貴重な機会を頂き本当に感謝でいっぱいです。
さて、講義をしていて感じたのですが、やはりとても学びが多いと感じました。
質問に答えられることもそうですが、授業内容がわかりやすいかどうか?も非常に重要です。
僕も専門知識を学んでいるのでどうしても言葉が難しくなりがちです。
やはりアウトプットは学習の上では非常に有効だと気づいた瞬間でした。
今日は特に子どもたちが学習をする時に伝えたいアウトプットの重要性をお話ししていきます。
理解する=覚えるではない
小学校から本格的に勉強がスタートしていくと思いますが、6年間のカリキュラムは考えるよりも覚えることのほうにウエイトを置いています。
考える力を育成するにはある程度の知識と経験が必要なので知識がないままに考えろ!と言ったって意味がないのです。それを脱し考える力を要求されるのは中学生に入ってからです。
算数が数学に変わるのと同時に求められる能力も変化します。
そこでよくあるつまづきが覚えるということです。
私たちは覚えるを暗記すると勘違いしています。
ここでいう覚えるは理解するということです。
理解とは覚えるのさらに上です。
簡単に言えばその語句を説明できるか?というところです。
例えば数学の方程式1つとってもなぜ移項できるのか?という説明ができなければ理解しているとはなりません。
解けると理解するもまた違いますが、要するに何も見ずに説明できるという基準を持つことが重要です。
社会に出ると覚えることより理解することの方が求められます。
アウトプットは理解が早くなる
アウトプットとは、説明をすることだと思ってください。
覚えた内容を相手に伝えるのです。
特に授業をしているとわかるのですが、自分が法則や公式を本当に理解していないと説明する時につまってしまいます。こちらの理解度がよくわかるのです。
つまり、アウトプットとは本当に理解しているかどうか?を確認するだけでなく説明をするために重要なポイントを探し紐づける訓練になるのです。
進学校ほどアウトプットを行っている
アクティブラーニングを知っていますか?
簡単に言えば子どもが子どもを教えたり会話の時間を増やしたり、アウトプットがしやすい環境づくりのことです。
実は進学校ほど一方的な詰め込み学習ではなく、小テストや課題などをベースにアウトプットできる環境努力をしています。
ただ、アウトプットは議論ではないので注意が必要です。
テストは最も効率的なアウトプットツール
私たちは学校に通っていればほとんどの生徒がテストを経験します。
みんな成長するにつれどうしてもこのテストが評価の対象となることで本来の目的と違うことになっているように思います。
テストは本来「習熟度の確認」のために行われます。
入試はテストではなく「試験」ですので、これを混同している生徒が非常に多いです。
つまりテストは点数が低い高いというところよりも今どこまで理解できているのか?を確認する手段であります。
このテストの有効活用を考える必要があります。
テストに向けて勉強をしインプットを重ね、テストでアウトプットするということは非常に効率がいいサイクルなのです。ですからできなかったらやり方を工夫する。できれば次に進んでいくなどモチベーションの部分で捉え直しをすべきだと思います。
学校の定期テストって悪い印象を持たれがちですが実はすごく良いサイクルを生み出しているんですよ^^
わたしたち指導者側も捉え直しが必要ですね。
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