みんな知らない小学校の歴史 今日の数学#345

今日の数学問題#345

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数学コラム

私たちには教育を受ける権利があります。

今当たり前のように通っている小学校にも実は深い歴史があるんです。

実は小学校が全国で初めてできたのが京都市だという事は子ども達はあまり知らないでしょう。

私たちが感じている当たり前も歴史を知ると大きく印象が変わったりしますよ^^

1872年寺子屋から小学校への進化

日本における初等教育(小学校)は1872年に行われた「学制」の発布から始まりました。

学制とは欧米諸国に対抗するために国家を強くしようと人材づくりを目的とし、大学、中学、小学の各学区を設けようとしたものです。

1875年には24,303校が開設され生徒数はのべ1,928,152人入学していたとのことでした。

それまでは学びの場として公教育というものはなく、塾や寺子屋、手習所など民間教育が盛んで、当時の小学校のベースはこの民間教育から小学校へ変化したものと武家や藩校などの教育機関から小学校へ成立したものがあったそうです。前者は民間向け校舎は敷居の高い小学校としてみられていたとのことです。

京都発!!日本初の番組(ばんぐみ)小学校

5月21日は小学校開校の日とされています。

1868年に日本で最初の学区制小学校である「番組小学校」が京都に誕生しました。

京都の中心部では上京33ヶ所、下京23ヶ所の合計65ヶ所に番組(○○町のようなもの)が整備され、1869年に65の番組に64校の小学校が創設されました。

そのスタートが京都にある上京第二十七番組小学校と下京第十四番小学校でした。

これは学制交付の3年前の出来事です。

幕末から明治にかけて江戸に都が移り京都は衰退していましたが、当時の町人を中心に特に力を入れたのが教育でした。

しかも5月21日の開校からわずか半年で64校全てが開校したというのです。

また、資金は豪商と京都府からの融資などで賄われ、いわば地域が運営している小学校です。

ちなみに上京第二十七番組小学校は今の御池中学校なのです。

中学校内には日本最初の小学校と石碑が建てられています。

番組小学校は時代を経て統廃合を重ね跡地が京都マンガミュージアムや社会福祉協議会の事務所など施設として利用されています。

また当時の地域事情は学区ごとに銀行(小学校会社)があったというから驚きです。

番組小学校での学び

番組小学校は今の小学校と大きく異なり、読み・書き・そろばんというベースをもとに地域ごとの文化や伝統産業など教育内容は多岐に渡っています。

イメージですが、今のように英語国語理科社会算数!というスタイルではなく書道や算術、道徳といった心根を育てるいわば人格形成のような教育がなされていたということでした。

教育は地域で行うもの

そんな流れでできた番組小学校は地域住民からとても愛されていたそうです。

地域の思いが形になり、地域で運営していたから尚更でしょう。

当事者意識も高く、結果統廃合されていきましたが、今の教育事情には必要な要素もたくさん含まれていると感じています。

日本の教育は成熟しきっている

良く日本の教育はダメだ!と言う言葉を耳にしますが、私個人そんなにダメだと思っていません。むしろ成熟しきっていると思います。

今の日本は素晴らしく平和でかなりの割合広範囲に公教育が行き届いている状況です。

とある外国の先生に日本の教育の良さを聞きました。

「日本人の小学生はすごい。すでに4つの言葉を使う事ができる」

と感心されていました。

4つの言葉とは漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字です。

日本の教育水準はものすごく高いものとなっております。

なのになぜこんなにダメだと言われるのか?

それは公教育に問題があるのではなく私たちの意識の変化ではないでしょうか?

知らず知らずのうちに整備されていった社会は受け身な状況になりやすい社会といえます。

だから私は自分がやらなきゃ!とアイデア数理塾を立ち上げました。

少しでも自分が背中で引っ張る事で子ども達が自分の未来に目を向けるようになってほしい。そんな思いです。

まだまだそこに至っているとは思いませんが、今後も色々仕掛けていきます^^

日々精進ですね^^;

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

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