数学コラムの目次
今日の数学問題#268
数学コラム
「チャレンジした方がいいよ!」
そうは言ってもどうしたら?
もちろん言っている意図や意味はわかるのですが、なかなか一歩目が出ない。
それは成功体験の少なさが原因かもしれません。
成功体験とは
「物事を目的通りに成し遂げる事」です。
今日は特にお子さんの成功体験について解説をしていきます!
成功体験とはどんなもの?
成功体験とは例えば野球部のレギュラーになる!と決め実際にレギュラーを勝ち取ることができた。数学で80点を取ると決め努力をした結果85点を取ることができた。などです。
これには重要な2つのポイントがあって
- 努力をしたという実感
- 感情との結びつき
が挙げられます。
感情との結びつきとは、結果が出て嬉しいとか感動したとか、心が動く体験ということです。
自覚があるか無いかがポイント
よく子育てのご相談を受ける中であるのは客観的にみると成果は出ているのに本人は実感しないというものです。
私もそうでしたがテストをいくら90点取っても満足はいきませんでした。
つまり成功したという実感がないのです。
もちろん90点を取った時は嬉しい気持ちにはなるのですが、何か認められていない感覚っというのが残ります。
これには、誰と比較をしているか?が大事な視点になります。
他者と比較する癖のついている私たちは、いくら成功しても成功体験にはなりません。
なぜなら上には上がいるからです。
そうしていると自分より下のレベルの方に意識が行き、自分を安定させたり、どんなにやってもうまく行かないという一種の強迫観念に陥ったりします。
成功体験を得る比較対象は過去の自分です。
過去に比べてこんなことができるようになった。
こんな点数を取ることができた。
と自分が成長したというポイントを見つけられるか?が成功体験の認知につながります。
これが得られないと良い結果が出てもまだまだこんなものじゃないと卑下し、悪い結果が出たら自分はなんてダメな人間なんだと卑下します。
日本人特有の謙虚さも手伝って子どもたちにはこの傾向が強いように思います。
そんな時は「成長ポイントを伝える」ことが大切です。
もちろん言われた時は否定されるかもしれません。
でも前はこんなだったけど今回はここまでできたねすごいね。など具体的に伝えましょう。
フロー体験
チクセントミハイが書いたフロー体験という本があります。
フロー体験とはまるで流れに乗っているかのように集中かつ満足度の高い状態のことです。
このフロー体験に入る条件の1つに「達成できる期待のある課題」というものがあります。
つまり手を伸ばせば届く範囲の目標という意味です。
目標設定も成功体験には大事な鍵と言えます。
成功体験を積ませるには?
では成功体験を積ませるにはどうしたらいいでしょうか?
まずはやらせないことです。
きっかけづくりは大人が行いやるかやらないかは自分で選択するという決断のフェーズが必要です。
次に目標設定ですが、具体的に測定できる範囲で行います。
例えば水泳で5m息継ぎなしで泳げるようになると言ったものです。
これだと以前の自分と比較がしやすいですよね。
そして具体的に褒めるです。
この3ステップを意識すると成功体験を積むことができます。
成功体験は自分で成功と自覚しないと意味がありません。
努力は自分のためにするものなのですから。
そう言いながら自分も日々反省しているんですが^^;
努力を努力と思わなくなったら最高ですね^^
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!