数字の魔力 相手に伝えるイメージを考える 今日の数学#209

今日の数学問題#209

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今日の数学コラム

甲子園に出るって事はすごい事なんだ!

こう言われてもすごいのはわかるけれどもピンとくる人は1部の野球好きではないでしょうか?

ですが、夏の甲子園出場は確率的には0.5%です。これは東大に合格する確率0.7%よりも低いのです!

と言われるといかにすごい事かが伝わりやすくなりますよね?

中学の時に学ぶ義務教育の数学というのは実はこのような真実を見る目や、相手にいかに伝えるか?を学ぶためのツールでもあるのです。

コロナ統計における数字の魔力

昨今のコロナウイルス流行により、毎日のように陽性者数の報道がされる中、数字に着目すると面白さがわかってきます。

陽性者全国で過去最多220000人!

京都で過去最多6000人!

どちらの方がインパクトが強いでしょうか?

おそらく上記の方であると思います。

ではこんな書き方はどうでしょうか?

陽性者全国で過去最多22万人!

少しインパクトが薄れた気がしませんか?

伝える内容は同じなのに表記方法が変わるだけでこんなにイメージが変わります。

テレビや新聞、webメディアは必ず編集者の伝えたい情報に対する意図があります。

危機感を訴えるためにはいかに大きな数字を出すか?が非常に大事なのです。

感染拡大には重要な指標として一人がどれだけうつしているか?を表す実効再生産数というものがありますが、これが2を超えた時期もありました。

実際にはとんでもないスピードで広がっていたわけですが、あまり広告には使用されていないように感じます。

それも数字の与えるインパクトです。

実効再生産数2!よりも陽性者220000人!の方が圧倒的にインパクトがあります。

メディアはこの手の手法を多く使っていますのでその視点で見てみると色々わかってきて面白いですよね。

この技術は面接やプレゼンで自分をよく見せる技術としても使えます。

数字の持つ力

例えば1これは点です。

2になり線ができます。

3になると平面になります。

ビジネスの世界では頻繁に3という数字が出てきます。

3本の矢。

つまり机が3つの足で安定し4本目で強固になるように、仕事をするにしてもキャッシュポイントと言われる利益を生むところを3ヶ所作るのが安定した経営につながるのだそうです。

この3という当たり前のように使っている数字からイメージを膨らませると事業イメージや人としての関わり方まで見えてきます。

数字の持つパワーはすばらしいのです。

ひねくれ思考が数学力を伸ばす

このように当たり前を考えるという事は数学脳を鍛えるのにすごく役立ちます。

例えばなんでこの式はこうなるのだろう?とかそもそもなんで×からさきに計算するの?とか割り算ってなぜ逆数をとるとかけ算になるの?とか

そういった疑問、知的好奇心というのが生きる力を育んでいきます。

数学って面白い。

数字って面白いのです!

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

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