命を救う数学 今日の数学#163

今日の問題#163

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今日のコラム

僕たちって小学、中学、高校と当たり前のように勉強をしている。

でもそれは受験に合格するため勉強だとも言える。

学校でも全国的に民間連携やSDGsに基づいた面白い取り組みをされているところも多いのですが、受験というシステムがある以上はどうしても軽視されがちになる。

これがどこで差を生むかというと社会人になってからだ。

僕も独立をして自分で法人を経営しているからいろんな人と出会うし、商談もするのですが本当にこの生きるための勉強意識というのがめちゃくちゃ大きな差を生むのだと実感している。

ただ現状これを民間教育に導入するのは非常に難しい。

受験があるから。

でも受験があるからこそ、学歴があるからこそその人が自分の教育に課したコストが明確にわかるので社会的価値が上がるというのも理解はできる。

僕が運営する学習塾では数学をストーリーで覚える。

受験や成績アップを念頭に置き、生きるための知恵を付けていく。

それが定理ができた物語をイメージする事だ。

流れがわかれば当時の情景がイメージできそこから社会文化や情勢がわかる。

イメージが膨らめば日常生活にも大きなプラスになる。

今日はそんなお話し。

数学が人の命を救った?!

高校数学Ⅱで学ぶ対数という概念。

対数とはlog(ログ)で表される定理だ。

この対数が誕生したのは1614年のヨーロッパでジョンネイピアによって生まれました。

当時は大航海時代で遭難や沈没などの海難事故が多発していた時代でした。

会場には目印もありませんし、距離感も掴みにくいですし、移動距離が長いために数ミリずれただけでも目的地にはたどり着く事ができません。

そのために三角形を使い自分の位置を把握する三角法を用いていました。

地球は球面ですので球面三角法をジョンネイピアは開発したものの無事に到達するには10桁以上の計算精度が必要なので膨大な時間がかかります。

三角関数の複雑な10桁以上のかけ算を電卓なしで行う事で命を繋いでいました。

そこで発明されたのがlogです。

Logはlogarithmsの略でlogos(神の言葉)とギリシャ語のarithmos(数)を合わせた造語です。ネイピアは20年の歳月をかけて三角関数の対数を8桁の精度で計算できる対数表を作成しました。

これを「奇跡」と言い。人の命を救えるだけの力があると讃えました。

対数は簡単にいえば結果の数字ではなくかけた回数に注目をします。

例えば1000と1342531900を比べたときにどちらが大きいか?は、桁数で比較すると早いですよね。

この場合4桁と10桁なので6桁差があることがわかります。

このように桁数を比較する場合は10を何回かけたかに注目しているという事です。

これにより複雑な計算はより簡単になり多くに命を救うことにつながったと言います。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

今日の解答#163

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