暗算をすると環境適応力が上がる 今日の数学#149

今日の問題#149

内角の和

今日のコラム

「小学生の時ほど暗算をせよ!」

途中式を書く事はもちろん大事ですが、途中式を書く目的が大切です。

それは計算ミスを少なくするため。途中式を書いておけば計算の過程が明確になるので複雑な計算にも対応できますし、先生側にとってもどこで間違えたのか?添削しやすいというメリットがあります。

ただ、闇雲に書けばいいというものではないのです。

暗算をする目的は「計算力をアップする事」

言い換えればワーキングメモリを鍛える事です。

今日はその辺りをまとめて行きましょう。

ワーキングメモリとは

認知心理学で用いられる概念で、作業記憶と呼ばれることもあります。

前頭前野の働きで、超短期記憶とも言われます。

作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力を指します。

ワーキングメモリの働きは大きく3つに分けられます

情報の記憶

情報を脳内に書き留めておく事

苦手だと忘れ物が多い、言われたことを忘れるなど

情報の整理

入ってきた情報の取捨選択や重要点を整理する

苦手だと状況にそぐわない言動や行動をとってしまうなど

情報の削除

新しい情報を取り入れるためのスペースを開ける

苦手だと行動の切り替えや連続的な会話が難しくなるなど

この機能が暗算でトレーニングする事ができます。

そして、このワーキングメモリと相関があるのが次の2つです。

流動性知能

新しい情報を獲得し、スピーディーに処理・加工・操作する知能

結晶性知能

経験や学習などから獲得していく知能

特に流動性知能は、新しい環境に適応する力と言い換えることができます。

予測のつかない新しい環境ではワーキングメモリが低いとどうしてもついていくことができずキャパオーバーを起こしてしまうことも多いです。

暗算トレーニングをきちんと行えば新しい環境に対応できる様な力が身に付いてきます。

おすすめ暗算トレーニング

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

今日の解答#149

内角の和

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