今日の問題#119
今日のコラム
ルネ・デカルトは1596年にフランスで生まれた哲学者です。
代表作として方法序説、哲学原理、情念論、精神指導の規則などがあり「われ思う故に我あり」と言う名言を残しています。
デカルトといえば哲学者として超有名ですが、実は現代数学に大きな影響を与えている1人でもありました。
デカルトが残した最も大きな功績はデカルト座標系の提唱です。
座標平面は中学生、高校生ので頻繁に使いますよね。
デカルト座標のすごいところは代数学と幾何学のフュージョンです。
代数学は方程式などをイメージするとわかりやすいと思います。
演算で数式を専門に扱いますが、幾何学は図形を専門に扱います。
デカルト系座標は平面図形を方程式で表す事ができるのです。
これがなかったらニュートンは数式をかけなかったかもしれません。
ちなみにこの偉大な発明はデカルトが夢で見たものらしいです。
座標の考え方は多くの影響を与えています。
例えば、コンピュータグラフィックをはじめとしたIT技術はもちろんのこと、ジョハリの窓などの概念整理にも利用されています。
デカルトは1650年にスウェーデンのストックホルムにて死去されたのですが、遺体は共同墓地へ埋葬されたといいます。
しかし、スウェーデンはプロテスタントであったので、カトリック教徒だったデカルトの遺骨は16年後にパリに移されました。
しかし、1812年に突然デカルトの頭蓋骨がストックホルムで発見されます。
その後も頭蓋骨だけが転々と場所を移していきました。最終的には19世紀にオークションで科学者に競り落とされフランスに帰還、現在はパリの人類博物館に展示されています。
こうやってみると以前書いたガウスの時もそうでしたが哲学者特有のエピソードな気がします^^
こういう思想の話とかは好きなので読んでて個人的には楽しいんですが、特徴ありすぎてすごい盛られてる?と疑いたくなる内容もありますよね^^
数学も思想の一つなので元は哲学です。
だからこそ概念整理って必要だと思うんです。
言葉の意味や定理の概念を考えることで数学に対する興味も理解度も増していきます^^
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!