好きこそものの上手なれ! 好きが能力を伸ばす理由 京の算数学#002

京の算数学問題#002

次の計算を工夫してやってみよう!
1〜10までそれぞれ足してみよう!

今日の算数学問題の画像

算数学コラム

私はもともと学習塾に勤めていました。

学生の頃もアルバイトをしておりましたので、講師として、教室長としてマネジメントから指導までを行なって来ました。

私が勤めていた塾は進学塾ではなく補修塾として個別指導をおこなっているタイプの塾でした。

ただ、補習塾とは言っても、きちんとテスト対策や受験対策も行いますし、中には勉強が好きで偏差値60を超える学校を受験する生徒までおりましたが、80%の生徒は平均点の+10点を取ることを目標に日々勉強に励んでいました。

そんな日々の中あることに気づいてしまったんです。

今日はそんなお話です。


面談で気づいた地域の傾向

塾に入る前は大抵、私と保護者の方と生徒本人の三者で面談をします。

その際に今までのテストの答案用紙や成績表など資料を見ながら現状を分析し方針を立てていきます。

私が勤めていた学習塾は地域に3校最寄りの学校がありました。

1人目、2人目、3人目と面談を重ねていくうちにあることに気づきました。

10人中7人は数学の点数が低かったんです。

しかもそれは同じ学校の生徒でした。

私は面談時に「好きな科目ってあるかな?」と聞きます。

体育でも図工でもなんでもいいんですが、学校での勉強に対して面白さを少しでも感じることが出来ているか?を確認するためにお聞きしています。

好きな科目を聞いていると自分から苦手な科目を教えてくれる生徒も大勢います。

そんな中、その面談の生徒は大抵、数学が嫌いと答えていました。

「どこが嫌なの?」

そう聞くと、「先生が嫌だ、おもしろくない」と答えました。

別の事例として、

中学1年生の時、英語の教科の点数が低かった生徒が、2年生になって急激に伸びた事もありました。理由は学校の担当の先生が変わって授業がわかりやすくなったという事でした。

このように、教科の好き嫌いには誰にどこで教えてもらうか?に大きく左右されます。

この発見は、学習塾業界1年目の自分にとっては大きな発見となりました。

好きこそ物の上手なれ

僕は数学が好きでした。

理由は、幼少期から憧れだった父の存在でした。

父はスポーツ万能、男子ソフトボール部を創部しインターハイに出場、実業団からもスカウトされています。頭も良い方で特に数学は90点以上しか取った事なかったと聞いていました。

母や祖母から「あんたお父さんみたいに早よう計算できるなあ」「お父さんに似て算数得意なんやなあ」と言われる事が嬉しくてそこから算数に興味を持ち出しました。

興味が出てくるといろんな公式や問題に触れ教科書を開くたびにいろんな発見がありワクワクしていた事を覚えています。

中学校の証明問題でつまづきましたが幸い先生の授業もわかりやすく、また通っていた塾の先生も楽しい先生であったので数学を嫌いになる事は1度も無く、継続して学習に取り組めていたと記憶しています。

そう考えると自分は先生に恵まれていたのではないだろうかと感じています。

脳科学的に見ると

少し専門的な話になりますが、脳にはA10神経群(エーテンシンケイグン)と呼ばれる部分があります。

ここには「レッテルを貼る」という役割があります。

どういう事かと言うと、数学は好き、英語は嫌いなど一瞬にして脳が認識してしまいます。

いわゆる思い込みです。

きっかけは、単にわからないからという理由だけでは無く、先生が嫌いだから、無理やりやらされたから、人前で答えられなくてひどく恥ずかしい思いをしてしまったから、親に苦手だと言われ続けてると言った事にも起因します。

そして脳がマイナスのレッテルを貼ると意欲はもちろんのこと、記憶力や思考力、脳のパフォーマンスは格段に低下するため、どんなに量をこなしても、色んな勉強方法を試しても出来ない場合が多いです。

反対に、プラスのレッテルを貼ることが出来れば、脳のパフォーマンスは一気にアップします。プラスのレッテルは、私のように家族に褒められた事がきっかけになる場合もありますし、テストで良い点を取る事が出来たことや、自分が信頼のおける大人と勉強をする事、好きな人と勉強をする事によってもきっかけにはなるでしょう。

ですので、アイデア数理塾では授業前に少しのワークを取り入れ好奇心を刺激してから学習へ向かう取り組みをしています。

勉強にとって一番大切な事

それは

楽しいかどうか

だと思っています。

楽しいって言ってもそんな壮大なものじゃないです。

たとえば、ちょっとやってみようかな?

とか、別に問題は解きたくはないけどこの図形とか文章綺麗だなとか

ちょっとした好奇心のような物です。

勉強って本来自分のためにする物だと思うんですよね。

それが知らず知らずのうちに人のためになってしまってる。

お母さんに言われたからとか

塾の先生に言われたからとか

それでやる気無くしちゃう

目的を見失ってしまうんですよね

それに関しては僕も含め大人の責任でもあると思うんですよ。

僕たち批判は得意なんだけど褒める事ってなかなか意識的に行わないと難しい。

だからまずは自分から変わっていかなきゃと思って

油谷さんなんのために勉強してるの?と聞かれたら

「楽しいからやってる笑」

と答えるようにしています^^


京の算数学 解答#002

本日のポイント!

京の算数学解答の画像1

同じ数字のペアを作ってみよう!

この場合初めの1と終わりの10を足したら11になるね!

京の算数学解答の画像2

11のペアが何個あるかな?

11が5組あるので、答えは11×5=55でした!

みんなできたかな??

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京都市中京区にある少人数制の数学・理科に特化した学習塾です。
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