京の算数学問題#854
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「勉強ってなんのためにするの?」
この質問、実は私もよく生徒や保護者の方から尋ねられるんです。
確かに一筋縄では答えられない、難しい質問です。
なぜなら、「勉強する理由」に正解はないからです。
しかし、私なりに考えていることがあります。
それは「勉強とは自然とやるものだ」ということです。
今日は、私が考える「勉強」の意味やその価値についてお話ししたいと思います。
「勉強ができる」の定義とは?
今の社会では「勉強ができる」ということが、ほとんどの場合「成績が良い」ことと結びつけられています。
しかし、学校での成績が良くても社会に出た途端にそのまま役立つとは限りません。
そもそもテストの歴史をたどっていくと、元は中国の「科挙」に行き着きます。
優秀な官僚を選ぶために実施されていた試験で、すべての人が受けるものではなく、特別な人のみが対象でした。
日本の学校のテストは、この系譜にある「習熟度確認」のための試験です。
つまり、「学校のカリキュラムをどれだけ理解しているか」が評価されているに過ぎません。ですが、その一面だけで「勉強ができる」と定義することには違和感があります。
本来、学校の教育は社会に出た時に役立つ「自分で考える力」や「問題解決力」を育むためのものです。
だからこそ、テストの点数だけでなく、子どもたちがどう考え、どう成長するかに目を向けることが重要です。
点数よりも「やる気」が大切な理由
「勉強ができるかどうか」よりも「やる気があるかどうか」が大切だと思うのはなぜかというと、意欲のある子どもほど成長するからです。
やる気があれば、失敗しても再び挑戦するエネルギーが湧きますし、失敗から学んで自己成長へとつながっていきます。
また、周囲の大人も意欲のある子どもには積極的にサポートをしてくれます。
要領が悪くても、試行錯誤しながら前に進む姿勢が大切です。
やる気があると、子どもは結果を出すだけでなく、失敗した時の立ち直る力(レジリエンス)も身につけることができます。
どうすれば「自らやる子」に育てられるのか?
私が考えるに、まず大切なのは「勉強しなさい」と言いすぎないことです。
特に最初に出会う「勉強」は学校の勉強です。
ですが、日常生活における歯磨きや絵本を読むことだって立派な勉強です。
つまり、勉強は本来嫌なものではなく、生活の一部として自然に取り入れるものなのです。
子どもがやる気を失う原因は「勉強=嫌なこと」という意識が根付くことにあります。
そこで無理にさせようとするよりも、失敗することも含めて自然に学べる環境を整えてあげることが大切です。
最後に
冒頭で「勉強は自然とやるもの」と言った理由は、勉強とは生活の中での学びや経験の積み重ねであり、失敗から学ぶ姿勢が大切だからです。
子どもたちには、ただ生きているだけでも多くの学びがあり、失敗から立ち直ることで成長していく力が備わっています。
私たち大人はその「自然な学び」を信じ、子どもたちの成長を見守りサポートしていきましょう。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!