京の算数学問題#766
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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
今回は子ども達から聞かれる「円はなぜ360度なのか?」についてお話ししていきます。
円が360度である理由
まず、円が360度である理由について考えてみましょう。
この数字が選ばれた背景には、実は古代バビロニアまで遡ります。
歴史でみる「円は360度」
今から4000年以上も前、古代バビロニア文明において、円が360度であるという概念は生まれました。彼らは天文学に精通しており、円を360等分する方法を考え出しました。
バビロニア人が導き出した背景には2つの要因があると考えられています。
太陽の動きから考える
古代の時間の概念は太陽の周期による太陽暦と月の満ち欠けによる太陰暦の2つがありました。
この太陽暦は1年のサイクルが365日で太陰暦が355日となります。
これは太陽が元の位置に戻るのに365日かかり、月が元の場所に戻るのに355日かかるという意味になります。つまり、1日に太陽も月も1度ずつ動いていると言えます。
そこで太陽暦と太陰暦の間にある360が採用されたといいます。
計算のしやすさから考える
また、バビロニア人は60進法を使っており、360は60の倍数であり、数学的な計算がしやすかったのです。(私たちがなじみがあるのは10進法です)
100を使っていたとしたら100の約数は9個であり、360の約数は24個です。
約数が多い方が分けやすいという理由からも360が採用されたということです。
彼らのおかげで1日が24時間、1時間は60分、1分は60秒という概念も生まれました。
まとめ
円が360度である理由には、古代バビロニア文明にまで遡ります。天文学的な観測と数学的に計算しやすく使いやすいという理由から360という数字は生まれました。
円が360度である理由は太陽と月の動きから来ていたんですね!
算数や数学の学びを深める上で、これらの背景や違いを理解することは非常に重要です。
これからも、身近な疑問や学びを楽しみながら解決していきましょう。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!