京の算数学問題#518
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
人はなぜ好きなことに集中できるのでしょうか?
好きなことに取り組むと、時間を忘れ、没頭してしまう経験は多くの人が持っていることでしょう。
中には勉強はしたがらないのに自分の好きな事は夢中になってやりすぎるぐらいやりすぎているという生徒もいます。
では実際どのようなかかわり方をすればいいのでしょうか?
好きなことだけなぜ集中できるのか?
人は好きなことに集中している時脳内からドーパミンが分泌されます。
ドーパミンは快楽を得たり、やる気が起きる効果をもたらせます。
ドーパミンは楽しい事をしている時や目的を達成した時に幸福感を得たりワクワクしたりします。これはドーパミンの効果です。
つまり、好きなことしか集中できないのではなくてドーパミンの作用により集中している状態であり、好きなことしか集中できないというのは至極当たり前のことなのです。
情熱が集中の動機づけになる
ただ、一方で好きなことに集中できる一因として挙げられるのが、それに対する「情熱」です。人は何かに情熱を抱くと、その活動に対して積極的なエネルギーが湧いてきます。好きなことに時間を割くことで、自分の情熱に従って行動することができ、その結果、集中力が高まります。
興味を持っていると、脳はそれに集中しやすくなります。
好奇心が刺激され、情報を吸収する意欲が高まります。
この状態が持続することで、作業や活動に深く没頭しやすくなります。
究極の幸福フローの経験
好きなことに集中すると、しばしば「フロー」と呼ばれる状態に入りやすくなります。
フローは、作業に没頭している時に時間の感覚を失い、自己の能力と課題のバランスがとれた状態です。この状態では、集中力が最大限に発揮され、効率的な作業が可能となります。
また、フロー状態では幸福度が高い状態を感じることができるため、とても心地よく集中が持続しやすい心理状態となるのです。
ですので抜け出せずいつまでも取り組んでしまいます。
好きなことだけやらせていていいの?
このご質問は私が講演に伺うたびに聞かれるような非常に多くの方が疑問に思われている質問です。
私の結論は「動詞と名詞の区別をつけること」
例えばゲームが好きだ!これは名詞です。つまりゲームをすること自体に対して快感を得ているため継続させるのは依存する可能性が高いため危険です。
ですが、ゲームのどこに魅力を感じているのか?戦略的な部分なのか?戦って勝つという部分なのか?「マインクラフトは自分で好きな家を作れるから好き」この場合は好きな家を作るという動詞です。この場合はOKです。
好きな部分の特性を活かして家づくりにどんどん励んでもらいましょう。
家を作ることは興味を育てていけばゲーム以外のツールでも活用できます。
目的が家を作ることなので、ゲーム以外にも興味が移る可能性も秘めています。
嫌いなことが好きな事を高める一因になる
実は嫌いなことに取り組むことで得意が伸びることだってあります。
例えば私は学生の時数学は好きでしたが国語は嫌いでした。
でも受験が近づき否が応でも勉強せざるを得なくなりました。
でも国語の勉強をし読解力がついたことで、数学の文章題の正答率は格段に上がりました。
嫌だからといって避けているものは実は取り組んでみると好きをさらに伸ばしてくれる効果があった事を身をもって知りました。
ただ、自発的にやって初めて効果がでたのです。
決っして無理強いはしてはいけませんが、ある程度苦手な事をやる必要性は伝えておくほうが良いと思います。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!