中3数学|因数分解の公式 x²+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)を解説【定期テスト対策】 京の算数学#1570

京の算数学問題#1570

中3数学の因数分解問題 x²+7x+12。和が7、積が12になる2数を探すヒント付き。

算数学コラム

今回は因数分解でも特に重要な公式について解説をしていきます。

x²+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)

中3の因数分解では、x²の係数が1で、xの項と定数項がある式に使う基本公式です。
公式の形を覚えるだけでなく、「和」と「積」の条件を両方満たす2数を探せるようにしましょう。

公式は展開を逆向きにしたもの

まず右辺を展開してみます。

(x+a)(x+b)
=x²+bx+ax+ab
=x²+(a+b)x+ab

真ん中のxの係数にはa+b(2数の和)が入り、最後の定数項にはab(2数の積)が入ります。

因数分解では、この展開を逆にたどります。

x²+(a+b)x+abを因数分解すると(x+a)(x+b)。aとbは和がxの係数、積が定数項となる2数。

xの係数と定数項から2数を探す

式 x²+px+q を因数分解するときは、次の条件を満たす2数a、bを探します。

  • a+b=p:2数の和がxの係数
  • ab=q:2数の積が定数項

和だけ、または積だけが合っていても正解にはなりません。
候補が見つかったら、2つの条件を必ず確かめます。

例題|x²+7x+12を因数分解する

和が7、積が12になる2数を探します。

12の組み合わせは1と12、2と6、3と4です。
このうち和が7になるのは3と4です。

3+4=7、3×4=12なので、公式に当てはめて、

x²+7x+12=(x+3)(x+4)

x²+7x+12では和が7、積が12となる3と4を選び、(x+3)(x+4)と因数分解する途中式。

展開して(x+3)(x+4)=x²+7x+12と元の式に戻ることも確認できます。

マイナスがあるときは符号にも注目

定数項がマイナスなら、積がマイナスになるので、2数の符号は異なります。

和の符号を見て、絶対値の大きい方の符号を決めましょう。

たとえば、x²−x−20では、積が−20となる組のうち、和が−1になるのは4と−5です。

x²−x−20=(x+4)(x−5)

定数項がプラスでxの係数がマイナスなら、2数はどちらもマイナスです。

例として、x²−7x+10=(x−5)(x−2)となります。

定期テストでの確認手順

  1. x²の係数が1か確認する。
  2. 定数項の積になる2数を探す。
  3. その2数の和がxの係数になるか確認する。
  4. (x+a)(x+b)に当てはめ、展開して確かめる。

教室でも、候補の2数を見つけたところで安心し、和の確認を忘れてしまうことがあります。答案に「和」と「積」を一度書き出すと、符号のミスにも気づきやすくなります。

一問一答PDFで練習

符号が異なる式、係数がマイナスの式も含め、積と和の公式だけを8問にまとめました。問題を解いたら、解答で選んだ2数の和と積まで確かめてください。

※A4・全3ページ(使い方/問題/解答)。

よくある質問

aとbには何を入れればよいですか?

式x²+px+qでは、和がp、積がqになる2数をa、bにします。見つけた2数を足し算とかけ算の両方で確認しましょう。

和と積の片方だけ合っていればよいですか?

いいえ。和がxの係数に一致し、積が定数項に一致する必要があります。両方を確認してから因数の形にします。

この公式はどんな二次式にも使えますか?

この形の公式は、x²の係数が1の式x²+px+qに使います。x²の係数が1でない場合は、共通因数をくくるなど別の工夫が必要です。

まとめ|2数の和と積を確かめる

x²+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)では、aとbの和がxの係数、積が定数項になります。符号に気をつけながら2数を探し、展開して元の式に戻るか確かめましょう。

京の算数学 解答#1570

問題#1570の解答。和が7、積が12となる3と4を使い、x²+7x+12=(x+3)(x+4)とする。

おすすめの算数学ブログ

今回の公式と、前回の因数分解の公式の見分け方をあわせて復習しましょう。

この記事を書いた人

アバター

アイデア数理塾

京都市中京区にある少人数制の数学・理科に特化した学習塾です。
小学校1年生から高校3年生までのお子様の学習をサポートいたします。授業は、補習がメインに構成されています。