京の算数学問題#1537

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植物の茎を輪切りにすると、内部には小さな点や模様のような部分が見えます。
これが、水や養分の通り道である維管束です。
定期テストでは、茎の横断面図を見て、
- 双子葉類と単子葉類のどちらか
- 維管束がどのように並んでいるか
- 道管と師管のどちらが内側か
- 葉脈や根にはどのような特徴があるか
を答える問題がよく出ます。
この記事では、単子葉類と双子葉類の維管束の違いを中心に、植物を見分けるポイントまでまとめて解説します。
双子葉類は輪状、単子葉類は散在
最初に答えを確認しましょう。
双子葉類
茎の維管束が輪のように並んでいる。
単子葉類
茎の維管束が茎の中に散らばっている。
覚え方は、次の組み合わせです。
輪状=双子葉類/散在=単子葉類
| 比べるポイント | 双子葉類 | 単子葉類 |
|---|---|---|
| 茎の維管束 | 輪のように並ぶ | 茎の中に散らばる |
| 葉脈 | 網状脈 | 平行脈 |
| 根 | 主根と側根 | ひげ根 |
| 子葉 | 2枚 | 1枚 |
| 代表例 | ホウセンカ、ヒマワリ | トウモロコシ、イネ |

そもそも維管束とは?
維管束とは、道管と師管が集まってできた束です。
式のように表すと、道管 + 師管 = 維管束と言えます。
道管
根から吸収した水や水に溶けた養分を、茎や葉へ運ぶ管です。
師管
葉でつくられた養分を、根・茎・芽・実など、必要な部分へ運ぶ管です。
茎の1つ1つの維管束を見ると、道管は茎の中心側、師管は表皮側にあります。この位置関係は、双子葉類でも単子葉類でも同じです。
違うのは、維管束そのものが茎の中でどのように並んでいるかです。
双子葉類の維管束|輪のように並ぶ
双子葉類の茎を横に切って観察すると、維管束が茎の外側に近い部分で、1つの輪をつくるように並んでいます。
代表例は、
- ホウセンカ
- ヒマワリ
- アブラナ
- タンポポ
などです。
維管束が整った円のように並ぶため、断面図でも見分けやすいのが特徴です。
ただし、維管束が茎のいちばん外側にあるわけではありません。
維管束の外側には表皮などがあり、維管束の内部では道管が中心側、師管が表皮側にあります。
単子葉類の維管束|茎の中に散らばる
単子葉類の茎を横に切ると、維管束が茎の内部全体に散らばって見えます。
代表例は、
- トウモロコシ
- イネ
- ユリ
などです。
輪の形をつくらず、多数の維管束が点々と分布していることが特徴です。
「並び方にまったく決まりがない」と覚えるより、断面全体に散らばっていると表現すると、テストで正確に答えられます。
維管束の中では道管と師管がどのように並ぶ?
双子葉類でも単子葉類でも、茎の維管束では次の位置関係になります。
- 中心側:道管
- 表皮側:師管
茎の断面図で道管と師管を答えるときは、先に茎の中心と外側を確認しましょう。
中心に近いほうが道管、表面に近いほうが師管です。
色分けされた模式図では道管が青、師管が赤やオレンジで描かれることが多いですが、実物にその色がついているわけではありません。位置と運ぶもので判断することが大切です。
維管束の並び方から植物を見分ける手順
茎の横断面図が出たら、次の順番で見分けます。
手順1 小さな束の位置を見る
道管と師管のまとまりである維管束が、どこに並んでいるかを確認します。
手順2 輪になっているか、散らばっているかを見る
- 輪のように並ぶ → 双子葉類
- 茎の中に散らばる → 単子葉類
手順3 ほかの特徴で確かめる
葉脈や根の図もあれば、組み合わせが一致するか確認します。
- 双子葉類:網状脈、主根と側根
- 単子葉類:平行脈、ひげ根
複数の特徴を組み合わせれば、図の向きが少し変わっても判断できます。
葉脈との関係
双子葉類は網状脈
葉脈が網の目のように広がっています。葉では、維管束が葉脈として見えています。
単子葉類は平行脈
葉脈が葉の根元から先端へ、ほぼ平行に走っています。
「茎の維管束」と「葉の葉脈」は別々の暗記事項ではありません。
どちらも植物の体内で水や養分を運ぶつくりにつながっています。
根との関係
双子葉類は主根と側根
太く長い主根から、細い側根が枝分かれします。
単子葉類はひげ根
茎のつけ根から、同じくらいの太さの細い根が多数出ます。
定期テストでは、維管束・葉脈・根の特徴を組み合わせて、同じ仲間の植物を選ぶ問題がよく出ます。
色水を使った実験問題のポイント
植物を食紅などで着色した水につけ、しばらくして茎を横に切ると、一部が着色して見えます。
色水が通った部分は、水などを運ぶ道管です。
ホウセンカの場合
ホウセンカは双子葉類なので、着色した部分が輪のように並びます。
トウモロコシの場合
トウモロコシは単子葉類なので、着色した部分が茎の内部に散らばって見えます。
実験問題では、
- 着色した部分は道管
- 道管と師管の束が維管束
- 維管束の並び方から植物の仲間を判断
という順番で考えましょう。
定期テストでよくある間違い
間違い1 双子葉類の維管束は散らばっている
逆です。双子葉類は輪状、単子葉類は散在です。
間違い2 輪のように並ぶ部分全体を道管という
輪のように並んでいる1つ1つの束は維管束です。維管束の中に道管と師管があります。
間違い3 単子葉類には道管や師管がない
単子葉類にも道管と師管があります。違うのは、茎の中での維管束の並び方です。
間違い4 茎の外側が道管
茎の維管束では、道管が中心側、師管が表皮側です。
間違い5 色水で染まるのは師管
色水は道管を通ります。染まるのはおもに道管です。
すぐできる確認問題
問題1
双子葉類の茎では、維管束はどのように並びますか。
答え:輪のように並ぶ
問題2
単子葉類の茎では、維管束はどのように並びますか。
答え:茎の中に散らばっている
問題3
道管と師管が集まった束を何といいますか。
答え:維管束
問題4
茎の維管束では、道管と師管のどちらが中心側にありますか。
答え:道管
問題5
網状脈と主根・側根をもつのは、単子葉類と双子葉類のどちらですか。
答え:双子葉類
問題6
平行脈とひげ根をもつのは、単子葉類と双子葉類のどちらですか。
答え:単子葉類
まとめ
最後に、重要ポイントを確認しましょう。
- 双子葉類の茎では、維管束が輪のように並ぶ
- 単子葉類の茎では、維管束が茎の中に散らばる
- 維管束は、道管と師管が集まった束である
- 茎の維管束では、道管が中心側、師管が表皮側にある
- 双子葉類は網状脈、主根と側根をもつ
- 単子葉類は平行脈、ひげ根をもつ
- 色水の実験で染まるのは道管である
まずは、次の組み合わせを声に出して覚えましょう。
双子葉類=輪状・網状脈・主根と側根
単子葉類=散在・平行脈・ひげ根
記事の内容を定着させたい人は、次の一問一答PDFも活用してください。
定期テスト直前対策「中2理科|単子葉類と双子葉類の維管束」一問一答PDF(問題1ページ+解答1ページ)
京の算数学 解答#1537





