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京の算数学問題#1354

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算数学コラム
計算が遅い子の共通点
「正解は出せるのに遅い」
「テストで時間が足りない」子には、共通している点があります。
- 1問ごとに“やり方”を考えて止まる(手順が固定されていない)
- 数をかたまりで見られない(10のまとまり・数の分解が弱い)
- 書き方が不安定でやり直しが多い(桁ズレ・繰り上がり忘れ)
- 見直しが長い or できない(同じ計算をもう一回やって時間が溶ける)
つまり、計算が遅いのは“能力”より 迷い・作業ミス・仕組み不足の影響が大きいです。
タイプ別原因(塾でよく見る4タイプ)
タイプ1:数え足し・数え引きタイプ(1ずつ数える)
特徴
- 指を使う/小声で数える
- 10をまたぐと急にミスが増える
- 正しいが時間がかかる
原因
- 10のまとまりと数の分解(7=3+4など)が未定着
タイプ2:手順フラフラタイプ(毎回やり方が違う)
特徴
- 同じ形式でも解き方が日によって変わる
- 途中で止まる(次に何するか迷う)
- ミスも増えやすい
原因
- 「10を作る」「10に戻す」などの型が固定されていない
タイプ3:書くのが原因タイプ(筆算・ノートがくちゃくちゃ)
特徴
- 位がずれる/数字が重なる
- 繰り上がり繰り下がりを書き忘れる
- 書き直しが多くて遅い
原因
- 1マス1数字・右端そろえなど“書き方ルール不足”
- 位の理解が弱いケースも
タイプ4:見直しで時間が消えるタイプ(丁寧すぎる/不安型)
特徴
- 解けるのに毎回確認しすぎる
- 同じ計算をもう一回やり直す
- 途中で自信がなくなり手が止まる
原因
- 見直しが「眺める」か「再計算」になっていて、効率の良い確認法を知らない
タイプ別スピードアップトレーニング
速さは「型の固定」で上がる
小学生の計算スピードは、まずここで改善しやすいです。
この問題パターンはこれだという解き方の型はどのタイプも共通で作ってしまいましょう。
- 足し算:10を作る
- 引き算:10に戻す
- 2桁以上:迷ったら筆算
- 見直し:逆算1回(再計算しない)
タイプ1(数えタイプ)向け:数の分解トレ(1日3分)
- 10=1+9、2+8…をテンポよく
- 13〜19を「10といくつ」で言う
- 「あといくつで10?」(7→3、8→2…)
狙い:数えなくても反射で出るような土台を作る
タイプ2(手順フラフラタイプ)向け:「この2型だけ」反復(1日5問)
- 8+7、9+6など→必ず10を作る
- 13−8、14−9など→必ず10に戻す
ルール:別解禁止。まずは“型で迷わない”がゴール。
タイプ3(書くのが原因)向け:筆算ルール固定(1日3問)
- 1マス1数字
- 右端(1の位)をそろえる
- 繰り上がりは十の位の上に小さく固定
- 途中式は1行1工程
狙い:やり直しゼロで結果的に速くする
タイプ4(見直しで遅い)向け:10秒チェック+逆算
1問ごと10秒
- 数字・単位・符号の写しミス
- 位がそろってるか
- 条件の読み落とし
最後に逆算1回
- 足し算:答え−片方=もう片方
- 引き算:答え+引いた数=元の数
狙い:再計算をやめて、短く確実に確認
1週間で変える「ミニメニュー」
- 月火:タイプ別トレ(3〜5分)
- 水木:型(10を作る/10に戻す)を5問
- 金:筆算3問+逆算チェック
- 土:タイムアタック1分×2回(ミスは型に戻す)
- 日:休み or 間違いだけ1問
特に小学生のうちは一回の勉強時間を長くするよりも短時間を続ける方が大切です。
まとめ
計算が遅い子は、だいたい次の4タイプに分かれます。
- 数え足し・数え引きタイプ
- 手順フラフラタイプ
- 書くのが原因タイプ
- 見直しで時間が消えるタイプ
速くする近道は、暗算を無理に増やすことではなく、
型を固定して迷いとやり直しを減らすことです。
京の算数学 解答#1354




