数学コラムの目次
京の算数学問題#1350

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算数学コラム
「分からないって言えない」
「黙って固まる/適当に答えを書く」
「家では分からないと言うのに、学校や塾では言えない」
勉強以前に “質問する力”が育っていない状態です。
「質問したら良いじゃない」と思われるかもしれませんが、どう質問して良いかわからないという生徒さんは大勢います。
質問できない子は、頭が悪いのではなく失敗が怖い/恥ずかしい/迷惑をかけたくないなどの気持ちの面の問題や言いたいことが伝えられないと言った質問の組み立てができないという能力的な問題の可能性もあります。
だから伸ばし方の入口は、勉強量ではなく質問の練習がおすすめです。
質問できない子は「わからない」じゃなく「言えない」
このタイプは、実は頭の中でこうなっています。
- 間違えるのが怖い
- できないと思われたくない
- 何が分からないか言語化できない
- 先生に聞くタイミングが分からない
だから「質問しなよ!」と言われても、動けません。
分からないと言えない子の7つの特徴
当てはまるほど、質問練習が効果的です。
- 困っても黙る(手が止まる)
- ノートが白いまま(書き始められない)
- できたふりをする(うなずくだけ)
- 家では荒れる(外で言えなかった分が出る)
- 失敗に弱い(×で泣く/怒る)
- 「別に」「わかる」が口ぐせ
- 質問の仕方が分からない(何を聞けばいいか不明)
原因はだいたいこの3つ(責めなくてOK)
① メンタル:恥ずかしい・不安・完璧主義
「分からない=ダメ」と感じる子ほど、質問ができなくなります。
② スキル:どこが分からないか分けられない
“分からない”を細かくできないと、質問の言葉が出ません。
③ 環境:聞くタイミングがない/反応が怖い
忙しそう、怒られた経験、周りの目、などで質問がしづらくなります。
質問できる子に変える「3ステップ」
ステップ1:まず“分からない”をOKにする
最初に必要なのはまず質問しても良いという空気感が大切です。
「分からないは悪くない」
「質問はいいことだ」
- 「分からないって言えたの、めちゃ大事」
- 「質問できる子は伸びるよ」
- 「今日は“分からないを言えたら合格”」
これで“黙る時間”が減りやすくなります。
ステップ2:「質問の型」を渡す
質問できない子は、質問文が作れないことが多いです。
だからテンプレを渡します。
低学年でも使える質問の型3つ
- 「ここまでは分かる。でもここからが分からない」
- 「〜まではできた。次は何をすればいい?」
- 「答えは○○になったけど、合ってる?」
質問を“文章”にしなくてOK。
まずは単語だけで十分です。
ステップ3:「分からない」を3種類に分ける
“分からない”を細分化できると、質問が出ます。
分からないの3種類
- 読めない:問題文の意味が分からないのか
- 選べない:足す/引く、どっちか迷うのか
- できない:計算や手順がわからないのか
お子さんに3択を与えることで少しずつ自分の状態を言いやすくなります。
家でできる「質問の練習」ミニトレ(1日3分)
勉強の内容より、質問スキルを先に育てます。
トレーニング1:3秒待って、子どもの言葉を出させる
すぐ教えない。
「どこまで分かった?」を聞いて待つ。
トレーニング2:「質問カード」を作る
紙にこれを書いて机に置くだけ。
- 「ここまで分かる。ここから分からない」
- 「次に何する?」
- 「合ってる?」
- 「もう一回説明して」
カードを指させたら合格。話せなくてもOK。
トレーニング3:質問できたら“内容”より“行動”を褒める
- 「今の質問、最高」
- 「聞けたから進めたね」
こういうプロセス褒めが効きます。
学校で質問できるようにする工夫
① “質問の時間”を決めて先生に伝える
可能なら面談で、
「うちの子は質問が苦手なので、声かけがあると助かります」
と共有するだけでも変わります。
② 家で「質問のリハーサル」をする
授業前に一言だけ練習
- 「ここから分かりません」
- 「次は何をしますか?」
短いほど成功します。
逆効果になりやすいNG対応
- 「なんで聞かないの!」(責める)
- 「そんなの簡単でしょ」(恥を強める)
- すぐ答えを言う(質問の機会を奪う)
代わりに、
「どこまで分かった?」→「三択(読めない/選べない/できない)」
がおすすめです。
質問できない子は、質問スキルを育てれば伸びる
- 質問できないのは、能力より 不安+言語化不足のことが多い
- まず「分からないOK」の安全基地
- 次に 質問の型を渡す
- 「読めない/選べない/できない」で分解して言えるようにする
- 家では1日3分の質問トレで十分変わる
京の算数学 解答#1350




