算数の教科書が変わってノートが書けない子が増えた理由と対策 ICT・プリント時代の書き方 京の算数学#1314

京の算数学問題#1314

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算数学コラム

「授業は聞いてるっぽいのに、ノートが白い…」
「何を書けばいいの?って固まってる…」

実は塾へのご相談でも最近増えています。
結論から言うと、“やる気がない”より 算数の学び方そのものが変わって、ノートに求められる役割が変わったのが大きいです。

さらに ICT(1人1台端末)やプリント学習が広がって、「書く練習の量」や「書く必然性」が減ったことも影響します。


そもそも今の算数は「速く解く」より「考え方を説明する」

学習指導要領の流れの中で、算数・数学は 問題解決の過程筋道を立てて説明することが重視されやすくなっています。

だから昔みたいに
「板書を写す=ノート完成」ではなく、

  • どんな考え方をしたか
  • どうしてその式になるのか
  • 図や言葉で伝えられるか

…がノートに求められるようになり、子ども側は「何を書くか」を選ぶ難易度が上がりました。


「ノートが書けない子」が増えた主な理由 5つ

1)“書く内容”が増えた(式+図+言葉)

今は答えだけでなく、考え方・比較・振り返りがセットになりやすいです。
結果として、「どれを書けばいいの?」で止まりやすくなります。

2)“正解が1つじゃない”授業が増えた

いろんな解法を比べる場面が増えると、写すより 整理してまとめる力が必要になります。
ここが苦手だとノートが散らかるか、逆に白くなります。

3)「データの活用」など新しいタイプの内容が増えた

グラフ・平均・傾向など、“読み取って説明する”算数が増えています。
書き方の型を知らないと、ノートが「何を残すか」迷子になりがちです。

4)ICTで“写さなくても授業が進む”ようになった

1番の原因はこれだと思います。
1人1台端末の普及で、提示資料や子どもの考えの共有が簡単になりました。
便利な一方で、スクショ・配布データに頼って「自分の言葉で要約して書く」練習が減ることがあります。

文科省の事例でも、ICTとノートを場面で使い分ける形が紹介されています(=ノートは不要ではなく、使い分けがカギ)。

5)プリント学習で“書く量”が減った(穴埋め中心になりやすい)

プリント自体は悪者じゃないです。
ただ、穴埋め中心になると「考えの流れを自分で組み立てて書く」機会が減りやすい。
実践報告でも、ノートとプリントを組み合わせて基礎定着を図る取り組みが見られます。


対策の考え方:ノートは「作品」じゃなく「考えを残す道具」

ここが1番大事です。

ノートがきれいじゃなくてもOK。
まず目標は あとで見返して“思い出せる”こと。

そして、子どもが迷う原因はほぼこれです。

「何を書けばいいか分からない」

なので対策はシンプルで、“型”を渡すのがいちばんわかりやすいです。


今日からできる対策①:算数ノートの“最低限テンプレ”を固定する

まずはこの4つだけで十分です(毎回同じ場所に)。

  • ① 今日のめあて(1行)
  • ② 大事な式(1本でOK)
  • ③ 図 or 表(必要なら)
  • ④ ことばで一言:「だから〜になる」

ポイント:「図+式+ことば」を“セットで1個”作れたらOKです。

今日からできる対策②:「全部書く」をやめて“1行要約”にする

書けない子ほど、全部書こうとして止まります。

おすすめはこれ。

  • 授業後に 1行だけ書く
    例:「割合は“くらべる量÷もとにする量”で出す」

1行要約は、考えを自分の言葉にする練習になります。

今日からできる対策③:ICTは“スクショOK+手書きで要点”がおすすめ

端末で見たものを保存できるのは強い。
ただし「保存=理解」にはならないことも多いので、

  • スクショ:OK
  • その下に 手書きで“自分の気づき”を1つ書く
    例:「この図は、同じ全体をそろえるために使う」

この“ひと手間”が、ノートを生き返らせます。

なお、研究ではタイピングより手書きの方が概念理解で有利になり得ることが報告されています(要約・言い換えが起きやすい)。

今日からできる対策④:プリント学習は「貼って終わり」にしない

プリントがある日は、このルールがおすすめです。

  • プリントは貼る(or ファイル)
  • でもノートに これだけ書く
    • 「今日のポイント1行」
    • 「間違えた問題番号」
    • 「次やること1つ」

プリント=材料、ノート=思考のログ、に分けるイメージです。


うちの子はどのタイプ?簡単チェック

次の質問で、対策が変わります。

  • 口で説明できる?
    • できる → ノート“技能”の問題(型と量の調整で伸びる)
    • できない → 理解があやふや(単元の戻りが必要)

「説明できない」のにノートだけ頑張らせると、しんどくなりやすいです。

家庭での声かけはこれが効く

×「ちゃんと書きなさい!」
○「今日、一番大事なのって何? それだけ書こう」

×「なんで白いの?」
○「図にする?言葉にする? どっちが楽?」

選択肢を出すと、動きやすくなります。

それでも難しいときは「ノート以前のつまずき」を疑ってOK

特に算数は積み上げ科目なので、

  • 分数
  • 割合
  • 図形の基本
  • 文章題の“式への翻訳”

このあたりが曖昧だと、ノート以前に「何を残すべきか」が分からなくなります。

京都市中京区で、算数・数学のつまずきを単元から見直したい場合は、少人数や個別で“考え方の整理”まで見てもらえる塾が相性良いです(ノート指導も含めて)。

当塾でもノートの書き方からまず指導を行っています。

京の算数学 解答#1314

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