数学コラムの目次
京の算数学問題#1301

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算数学コラム
「もう少し待ったほうがいいんですよね…」
そう言いながら、
つい口を出してしまった経験、ありませんか?
- 答えを言ってしまう
- 手を出してしまう
- 先に説明してしまう
あとから、
「待てばよかったな」
と思うけれど、その場ではなかなかできない。
“待つ”って、実はものすごく難しい行動なんです。
今日は、なぜ待つことがこんなに難しいのかについて解説していきます。
①「待つ=何もしない」ように見えるから
待っている時間は外から見ると
- ぼーっとしている
- 進んでいない
- 止まっている
ように見えます。
でも実際は子どもの頭の中では、
- さっきのやり方を思い出す
- 別の方法を考える
- 「これでいいかな」と迷う
フル回転しています。
でもそれは見えない。
だから大人は不安になります。
②「間違えさせたくない」気持ちが強すぎる
親はつい、
「失敗させたくない」
「遠回りさせたくない」
と思ってしまいます。
これは決して悪いことではありません。
でもこの気持ちが強いと、
- 間違える前に止める
- 正解を先に渡す
という行動になりやすい。
つまり、結果として
- 子どもは考える前に答えを見る
- 自分でたどり着く経験が減る
ということが起きます。
③大人は「答えを知っている」から
これも大きな理由です。
大人は、
- 正解を知っている
- ゴールが見えている
だからこそ、
「そこじゃない」
「違う方向に行ってる」
と分かってしまう。
だから言いたくなる
- 修正したくなる
- 近道を教えたくなる
でも、遠回りの中にしか育たない力もあります。
④沈黙が、想像以上に怖い
子どもが黙って考えている時間。
この沈黙、大人には結構つらいものです。
沈黙は不安となって現れます。
- 分かってない?
- 詰まってる?
- 何も考えてない?
そう思って、つい声をかけてしまうことも多いはず。
でも実は、その沈黙こそが“考えている証拠”だったりします。
⑤「ちゃんと育てなきゃ」という責任感
真面目な保護者の方ほど、
- 今やらせなきゃ
- 今教えなきゃ
- 遅れたら困る
と考えます。
でも…
子どもの成長は、その場で完成するものではありません。
今日の数分待ったかどうかで、すぐに結果が変わるわけでもありません。
⑥ “待つ”は、実は一番エネルギーを使う
指示する。
教える。
注意する。
これよりも、
何も言わずに待つ方が、よっぽどエネルギーが要ります。
我慢や忍耐が必要だからです。
それ故、難しい。
⑦完璧に待てなくていい
ここが一番大事なところです。
待てなかった日があってもいいんです。
- 口を出してしまった
- 答えを言ってしまった
- 先に説明してしまった
それで、子どもの成長が止まることはありません。
できるときだけでいいと考えましょう
- 今日は10秒待てた
- 今日は最後まで言わなかった
それで十分です。
最後に
“待つ”が難しいのは、
あなたがダメだからではありません。
それだけ本気で、子どものことを考えているから
待つことは、何もしないことではなく、
「信じて任せる」という行動
できる日も、できない日もあっていい。
それでも、少しずつ“待てる時間”が増えていけば、
子どもはちゃんと考える力を育てていきます。
アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
- すぐに答えを言わない
- 間違える前に止めない
- 考えている時間を尊重する
ことを大切にしています。
待つことは、
一番難しいですが、一番効果のある関わり方です。
そう考えています。
京の算数学 解答#1301




