京の算数学問題#1276

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算数学コラム
テスト前になると、よく聞く言葉があります。
「まとめノート作ったら?」
「一回整理したほうが頭に入るよ」
実際、学校や先生から
まとめノートを勧められることも多いですよね。
でも塾で見ていると、
こんなケースも本当によくあります。
「まとめノートはきれいだけど、点数が伸びない」
「作るのに時間がかかって、問題演習が足りていない」
では結局
まとめノートは本当に必要なのでしょうか?
結論から言います。
まとめノートは「必要な子」と「今はいらない子」がはっきり分かれます
今日はその違いを、分かりやすく整理します。
①まとめノートが“必要な子”の特徴
まず、まとめノートが効果を発揮する子から。
授業を聞いて理解はできている子
- 授業内容は分かる
- 問題もある程度解ける
- でも知識が散らばっている
こういう子にとって、
まとめノートは
「知識の整理棚」
になります。
自分の言葉で書き直している子
まとめノートが意味を持つのは
- 教科書を写していない
- 解説をそのまま書いていない
- 自分が理解できたことがらを言葉にしている
このタイプの子は、まとめながら理解が深まります。
作る時間と問題演習のバランスが取れている子
- まとめノート30分
- 問題演習90分
このくらいの感覚がある子は、まとめノートを“武器”にできます。
② まとめノートが“逆効果になりやすい子”の特徴
一方で、今は作らない方がいい子もいます。
まだ問題が解けない子
- 基本問題でつまずく
- 途中式があいまい
- ミスが多い
この段階でまとめノートを作ると
分かっていないことをきれいに写す作業
になりがちです。
作ること自体が目的になっている子
- ノートがきれい=勉強した気
- 色分けに時間をかけすぎる
- 完成度を気にする
これは、一番よくある落とし穴です。
間違い直しをしていない子
問題集の直しをせずに
まとめノートだけ作っても、
- 何ができないか分からない
- 弱点が見えない
- 点数につながらない
という状態になります。
③塾的おすすめ結論
まとめノートは「最後」でいい
塾で一番おすすめしている使い方は、
- まず問題を解く
- 間違えたところをチェック
- 解説を読んで直しをする
- それでも間違えたところだけをまとめる
つまり、
まとめノートは「ミスの集積所」
として使う。
これなら
- 必要なことだけが残る
- 自分専用の弱点ノートになる
- 見返す価値がある
ものになります。
④まとめノートを作るなら、これだけ守ってほしい
まとめノートを作るなら、次の3つだけ意識してください。
1ページ1テーマ
詰め込みすぎない。
「なぜ?」を書き添える
公式だけ書かない。
色は3色まで
きれいさより見やすさ。
最後に
まとめノートは、万能ではありません。
でも、
- タイミング
- 作り方
- 目的
が合えば、とても強い味方になります。
大事なのは、
「今のこの子に、本当に必要か?」
を見極めること。
問題が解けていない段階なら、ノートを増やすより
問題を解く・間違える・直す。
理解が進んでから、必要なところだけまとめる。
それが、一番ムダのない勉強法です。
京都市中京区・アイデア数理塾では
まとめノートについても、
- 作るべきかどうかの判断
- 作るならどのタイミングか
- まとめない方がいい子への別アプローチ
を含めて指導しています。
「まとめノート、作らせた方がいい?」
という相談は本当に多いです。
迷ったら、今どこでつまずいているかを見る。
それが一番の判断材料です。
京の算数学 解答#1276




