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京の算数学問題#1250

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算数学コラム
受験直前になると、こんな相談が増えてきます。
「わかってるのに間違える…」
「計算だけ合わない」
「ケアレスミスで10点落としてしまう」
でも本当のことを言うと、
ケアレスミスは“能力の問題”ではありません。
“確認の仕方”が整っていないだけ。
そして本番では、
いつもより緊張している分、
ミスが“増えやすい”のも当然です。
だからこそ、
本番で使える “超シンプルなチェック法” を
ここで知っておくことが大事です。
今日は、塾で毎年「これだけで5〜10点伸びた」という声が多い方法を、わかりやすくまとめます。
① 【単位チェック】
「答えを書く前に、単位を読む」だけで点が変わる
ケアレスミスで一番多いのが 単位ミス です。
- cm と m
- 分 と 秒
- ㎠ と ㎤
- g と kg
- L と mL
特に数学・理科の小問で落としがち。
答えを書く“3秒前”に、問題の単位を見る。
これだけで、単位ミスは 7〜8割 減ります。
- 「長さを求めよ」→ cm? m?
- 「体積を求めよ」→ ㎤? L?
- 「速さ」→ m/s? km/h?
単位を“最後に思い出す”のではなく、
“先に確認”する習慣を持つことが重要。
本番では焦るので、
この「3秒ルール」は本当に役立ちます。
② 【符号チェック】
計算のミスの半分は “+-の見落とし” です
計算ミスの多くは、 符号の見落とし です。
- − を + と見間違える
- カッコを外すときに符号を変え忘れる
- 途中式の符号がズレる
- 分配法則で符号を落とす
というように、焦りが符号ミスを呼びます。
「最後の行だけ符号をなぞる」
- +か − を指で追う
- 式の符号だけを見直す
- “符号だけチェック”に5秒使う
これだけで計算ミスは一気に減ります。
ポイント
途中式は見なくてOK。
時間がないときほど、
“符号だけを見る”ほうが効果が出ます。
③ 【条件チェック】
文章題で落とす子は“条件読み飛ばし”のクセがある
文章題や図形の問題で
実力があるのに落としてしまう子は
条件の読み落とし が原因です。
- 「△ABC は二等辺三角形」
- 「P は辺AB上を動く」
- 「最も小さい値を求めよ」
- 「90°に曲がる」
こういう“ポイントになる条件”を見落としたまま進むと、大きく失点します。
これも繰り返しになりますが、「条件を1つだけ指でなぞる」ことが大切です。
ぜんぶ読む必要はなく、
“その問題で一番大事そうな1条件だけ”
指でなぞるだけでOK。
図形問題であれば仮定と結論がそれにあたります。
この3つのチェックを「セット」にすることで効果が最大になる
本番では時間がありません。
だからチェックもシンプルじゃないと続かない。
本番で使う“3つの3秒チェック”
1️⃣ 単位チェック(答えを書く前に3秒)
2️⃣ 符号チェック(最後の行だけ5秒)
3️⃣ 条件チェック(最初に指で1条件だけなぞる)
合計10秒ほど。
でも、これだけで
- ケアレスミスが半分になる
- 取れる問題を確実に取れる
- いつもの実力が出せる
受験生にとっては大きすぎる差になります。
本番は“解けるかどうか”より、ミスを減らせるかどうか
本番で点数を伸ばすのは、
派手なテクニックより “ミスを減らす技術” です。
- 新しい問題を解く力
よりも - 落とす問題を減らす力
これが直前期の最強の勉強法。
ケアレスミスが少し減るだけで
10点、15点と結果が変わります。
そして、
ミスが減ると自信が生まれ、
その自信が本番の集中力に変わります。
京都市中京区・アイデア数理塾では
直前期の受験生に対して、
「3秒チェック」の練習を徹底しています。
- 単位チェック
- 符号チェック
- 条件チェック
- スピードより正確性
- 本番の時間配分
この“地味だけど最強”の技術が最後の伸びにつながります。
京の算数学 解答#1250




