受験直前なのに点が伸びない…原因と“最後の伸ばし方” 〜直前期こそやるべき勉強とは?〜 京の算数学#1248

京の算数学問題#1248

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算数学コラム

塾で受験生を見ていると、
この時期に本当に多いのがこの相談です。

「模試の点が上がらない」
「仕上がってきてると思ったのに…」
「ここまで頑張ったのに結果に出ない」

でもまず、いちばん最初に伝えたいことがあります。

受験直前に伸び悩むのは“自然な現象”。
ここから伸びるかどうかは“やり方”で変わります。

追い込まれたときこそ、
焦って勉強量だけ増やすのではなく、
やるべきポイントを絞ることが重要です。

今日は、塾で実際に受験生に伝えている
“最後の伸ばし方”をすべてまとめます。


直前に伸びない理由①:復習が「広すぎる」

受験直前になると、
子どもたちは不安から

  • 全範囲をさらい直す
  • 苦手も得意も全部手をつける
  • とりあえず問題量を増やす

こういう勉強になりがちです。

でも直前期に一番危険なのがこれ。

広く復習する=何も定着しない

直前は、とにかく
“狭く、深く” が鉄則です。

直前に伸びない理由②:過去問を「解いて終わり」にしている

過去問は確かに重要ですが、
多くの受験生は

  • 解いただけ
  • 答え合わせだけ
  • 間違いは赤で直して満足

になっています。

これだと、過去問の効果が 1/10 しか出ません。

過去問の本当の価値は

「どこが落とし穴だったか」を分析すること。

直前に一番伸びる子ほど、
“直し”に時間をかける んです。

直前に伸びない理由③:ケアレスミスに気づいていない

実は、受験直前の伸び悩みは
実力よりも “ミスのパターン”が原因であることが多いです。

塾でよくあるミス

  • 計算の途中式の書き方が雑
  • 単位を見落とす
  • 問題文の条件を読み飛ばす
  • 図を描かずに頭でやろうとする
  • 「いつも同じミス」を直していない

このあたりが改善されないまま本番を迎えると、
どうしても点が伸びません。


受験直前でも“確実に点が伸びる”最後の伸ばし方

ここからは塾で実際に結果が出ている方法をすべて出します。

① 「できなかった問題だけノート」に一本化する

いまから新しい問題集に手を出す必要はありません。

やることはただひとつ

間違えた問題だけを「まとめノート」に集める
  • 過去問の間違い
  • 模試の失点
  • 直近1ヶ月の弱点
  • ケアレスミスの典型例

このノートを“本番までのメイン教材”にします。

これが点数を最短で伸ばす王道。

② 過去問は「解く→直す→もう一回解く」までがセット

直前期の勉強は
「新しい問題を解くより、同じ問題を完璧にする」
方が効果が高いです。

セットでやること
  1. 解く
  2. 間違いを分析する
  3. 弱点部分を復習する
  4. 1〜2日後にもう一度解く

2回目で確実に取れるようになれば、
本番も同じタイプの問題で落としません。

③ 数学は「図を書く」「式を整える」の2つだけ直す

直前期に数学の点が一気に伸びる子は、
技術より “解き方の姿勢” を整えられた子です。

数学で必ずやる2つ

図を書く(面積・速さ・割合・相似・関数・確率すべて)
途中式をそろえる(文字式の整理・方程式・計算全般)

この2つを意識するだけでケアレスミスが半分になります。

数学はテクニックより “解き方の丁寧さ” が結果を左右します。

④ 理科・社会は「捨て単元を決める」が最適解

直前期に理科・社会を完璧にするのは不可能です。

だから、

取る単元と捨てる単元を決める
  • 確実に取れる基礎
  • 毎年出る定番問題
  • 過去問の同じ分野
  • 苦手でも出る確率が高い分野

“全部やる”から“取りにいく”勉強へ。

焦りが減り、得点力が安定します。

⑤ ケアレスミスは「3つのチェック」を取り入れるだけで減る

本番前の子どもは、焦りでいつも以上にミスが増えます。

アイデア数理塾で超効果があった3つ

単位チェック
条件チェック
計算の符号チェック

解答欄に書く前に
“3秒で確認する習慣”をつけるだけで、
本当に点が変わります。

⑥ 最後の1週間は“広げない”。やることは3つだけ

直前期は 広げたら負け です。

やるべき3つ

① 間違いノートだけ
② 過去問の2回目
③ 基礎(公式・語句・図の描き方)

これ以外は潔く切り捨ててOK。

直前期は“削る勇気”が得点に直結します。


直前で伸びるのは、能力じゃなくて“仕上げ方”

受験直前に伸びないのは、
能力の限界ではなく、

やるべき場所に力が届いていないだけ。

直前こそ、

  • 広げず
  • 新しいことをせず
  • 間違えたところを潰す

これができる子は、
最後の1〜2週間で本当に伸びます。

そしてその子を一番支えられるのは、
焦らず見守る大人の存在です。


京都市中京区・アイデア数理塾では

直前生には、特に以下を丁寧にやっています。

  • 過去問の復習サポート
  • 間違いノートの整理
  • 教科別の“捨て単元・取る単元”の相談
  • 数学の図と式の書き方トレーニング
  • 本番のメンタルケア

直前でも、伸びます。
今からでも、間に合います。

直前対策のご相談もお気軽にお問い合わせください。

京の算数学 解答#1248

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