中学生のテスト勉強を“逆算型”に変える方法 〜提出物だけで終わらない勉強の作り方〜 京の算数学#1247

京の算数学問題#1247

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算数学コラム

塾で中学生を見ていると、毎回のテスト前になると
こんな声が聞こえてきます。

「やばい、あと3日しかない…!」
「提出物だけで終わっちゃった…」
「もっと早くやっとけばよかった…」

そして保護者の方からは、
「毎回同じパターンで焦っています…」というご相談。

でもこれ、
“やる気の問題”でも“性格の問題”でもなく、

「逆算の仕方」を知らないだけ。

大人は自然にやっている逆算(締め切りから計画すること)も、
中学生にはまだ難しい技術なんですよね。

今日は、
“明日からでもできる逆算学習”の作り方を
できるだけやさしくまとめます。


① 子どもは「現在 → 未来」にしか考えられない

中学生の多くは、
“未来から逆算して動く”という発想がまだ育っていません。

  • 「今日は提出物」
  • 「明日は部活」
  • 「明後日は塾」

こうやって“目の前”だけで判断するため、
気づいたら残り3日 になるわけです。

これを責めても意味がなくて、
ただ単に“やり方を知らないだけ”。

まずはここを大人が理解してあげることが大切です。

② 逆算型にするコツは「テスト日をカレンダーに書く」だけ

逆算と聞くと難しそうですが、最初の一歩は超シンプル。

  1. テストの日をカレンダーに書く
  2. 提出物の量を確認する
  3. あと何日で終わる?を一緒に考える

これだけでOKです。

子どもは“見える化”されないと逆算できません。
カレンダーに書くだけで、
「このままじゃ終わらないかも?」という感覚が育ちます。

③ 提出物は“前倒し”ではなく“分散”が正解

よく
「提出物は早めに終わらせなさい!」
と言われますが、実はこれは難易度が高いです。

勉強が得意な子はできても、
ふつうの中学生にはハードルが高すぎる。

代わりに“分散”を教える

提出物は
1日15〜20分 × 10日
くらいがベスト。

・1ページだけ
・答え合わせは後回し
・ミスは印だけつけて進む

これで無理なく終わります。

④ 「何をするか」を“自分で選ばせる”

逆算の最大の敵は、
“やらされ感”。

そこでおすすめなのが

その日のメニューは子どもに選ばせる

  • 「数学か英語、どっちからやる?」
  • 「今日は提出物?復習?」
  • 「20分だけできそうなのどれ?」

選ぶだけで、勉強が自分ごとになり、
逆算がスムーズに身についていきます。

⑤ 逆算型のテスト勉強は「1週間前」が勝負

ここだけは強く言いたいのですが…
点数を決めるのは“テスト1週間前”です。

提出物だけで終わってしまう子は
ここを逃しています。

やることは3つだけ

① できなかった問題の解き直し
② 教科書の太字まとめ
③ 先生が「ここ出すよ」と言った部分の確認

1週間前にこの3つに時間を使えれば、
点数は確実に伸びます。

⑥ 「逆算ができる子」は、実は計画がシンプル

成績のいい子をよく観察していると、
驚くほど計画がシンプルです。

  • テスト3週間前:提出物スタート
  • テスト1週間前:復習メイン
  • テスト3日前:暗記→確認
  • 前日:軽く見直して終わり

逆算型って、派手な計画じゃなくて“余白の作り方”なんです。


逆算ができると、学力より先に“心”が安定する

逆算型になると、
テスト前の表情が変わります。

  • 焦らない
  • 不安が小さい
  • 自分の勉強に責任を持てる
  • 宿題に追われない

勉強というより、
“時間の扱い方”が上手な子になる。

これは、中学校だけじゃなく
高校でも、社会に出てもずっと役に立つ力です。


京都市中京区・アイデア数理塾では

逆算が苦手な子に対して、授業で下記のアプローチを行っています。

  • 1週間ごとの学習計画を一緒に作る
  • 提出物の進め方を手帳に書く
  • “何をすれば点になるか”を明確にする
  • テスト前の学習をスモールステップ化
  • 子どもが自分で選べるメニューを準備

逆算が身につくと、
成績も、心の安定も、勉強への姿勢も変わります。

京の算数学 解答#1247

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