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京の算数学問題#1244

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算数学コラム
塾で長く子どもたちを見ていると、
本当にたくさんの子がこう言います。
「勉強はイヤじゃないけど、始めるのがしんどい」
これ、すごくよくわかるんですよね。
大人でも
- 仕事のメールを開くまでに時間がかかる
- 運動を始めるまでが一番つらい
- 朝起きて動き出すまでが重い
子どもはなおさらです。
だから僕は、
「やる気がないんじゃなくて、“スタートラインが高すぎる”だけ」
と考えています。
今日は、勉強嫌いの子でもスッと動き出せる
“最初の5分の作り方” を紹介します。
① 「勉強」じゃなく「行動」を5分だけやる
子どもは
“勉強する”という言葉だけで気持ちが重くなるものです。
だから最初の5分は、
“勉強”と呼ばないくらいの軽さでOK。
具体例
- 今日使うノートを机に置く
- 教科書の目次を開くだけ
- 昨日のプリントを1分だけながめる
- 英単語を2個だけ思い出す
- 鉛筆を削る(これでもいい)
ポイントは、
脳に「始めた」という錯覚を起こすこと。
自転車もこぎ始めが一番しんどい。
勉強も“動き出すまで”が一番重い。
5分の“ウォームアップ”だけで、
その後の15分は自然に続くことが多いです。
② 親は「がんばれ」じゃなくて“きっかけ”を渡す
勉強嫌いの子ほど、
「がんばれ」で逆に動けなくなります。
子どもはこう思ってしまうからです
「がんばらなきゃ…でも無理…」
だから大事なのは、
気持ちへの声かけではなく“行動のきっかけ”。
おすすめの声かけ
- 「5分だけ一緒に座ろうか」
- 「この問題、どんな話かだけ教えて?」
- 「プリント探すの手伝おうか」
- 「これ終わったらお茶にしよ」
“始めるきっかけ”を外側に置くと、子どもは動きやすくなります。
③ 新しいことをやらせない。まずは“昨日の続き”から
勉強嫌いの子は、
“未知のもの”に強い抵抗があります。
だから最初の5分は、
ぜったいに「新しい内容」をやらせないほうがいいです。
簡単で・見たことがあって・短い
そんなタスクが最適です。
たとえば
- 昨日の問題を1問だけやり直す
- できたページを読み返す
- 見覚えのあるプリントをチェックする
「これはできそう」と思えると、
自然にやる気が湧いてきます。
やる気は “成功のあと” に出てくるものだから。
④ タイマーを5分だけセットする(長くても10分)
「勉強するぞ!」ではなく
「タイマーが鳴るまでの5分だけやってみよう」
のほうが圧倒的に強いです。
時間が短いと、
脳は“やりたくない”より“終わりが見えている”を優先します。
勉強嫌いの子でもできる理由はこれ
- スタートが軽い
- 終わりが見える
- 達成感が得られる
そしてタイマーが鳴ったとき、
多くの子がこう言います。
「あ、もうちょっとできるかも」
大事なのは、この“もうちょっと”。これが習慣化の入口になります。
⑤ 最初の5分は「親がそばにいる」だけでいい
勉強嫌いの子は、
“始めるときだけ”不安が強いです。
最初の5分を
親がそばで見守ってあげるだけで、
驚くほどスムーズにスタートできます。
- 解説をしない
- 完璧をもとめない
- 注意をしない
最初の5分は、
「勉強させる時間」ではなく
“安心してスタートする時間” です。
最初の5分が変わると、勉強のハードルがぐっと下がる
“勉強が嫌い”“始めるのが苦手”という子は、
能力や性格ではなく、
スタートの方法が合っていないだけ。
だから、
- 軽く始める
- 外側のきっかけをつくる
- 昨日の続きから入る
- 親はそばにいるだけ
- タイマーで終わりを決める
この5つを意識するだけで、
“机に向かうまでのしんどさ”がガラッと変わります。
本当に、びっくりするほど変わります。
京都市中京区・アイデア数理塾では
勉強が苦手な子・動けない子を
“最初の5分”から丁寧にサポートしています。
- 一緒に始める時間を作る
- 勉強の導入を軽くする
- 成功体験を積ませる
- 「できた」が続く仕組みを整える
机に向かうのがしんどい子ほど、
この方法はよく効きます。
京の算数学 解答#1244




