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京の算数学問題#1236

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算数学コラム
そろそろ11月も終わりに近づいてくると、塾でも家でも「あと少しだね」「大丈夫?」という空気が強くなりますよね。
本人も保護者の方も、気持ちがソワソワしたり落ち着かなかったり。
でも、受験生にとって年末は“焦って頑張る時期”というより、
「今まで積み上げてきたものを丁寧に整える時期」なんです。
今日は、僕が毎年受験生に伝えている「年末の過ごし方」をまとめてみます。
どれも特別なものじゃなく、ちょっとした意識でできるものばかりです。
① とにかく「生活リズム」を崩さない
冬休みに入るとつい夜型になりがち。
でも、入試はほぼ午前中です。
朝ボーッとしてたら、普段できる問題も解けません。
- 起きる時間はなるべく一定
- お昼寝はしすぎない
- 夜は“あと1問”よりも“今日の自分をねぎらう”
受験生って「勉強時間=努力」と考えがちだけど、
頭が働く状態で試験に向かえるかどうかの方がずっと大事です。
② 気になるところを“ちょっとずつ”つぶす
年末になると「全部完璧にしないと…」って気持ちになりますよね。
でも、完璧は最後まで来ないんです。
だからおすすめは、“弱点の薄皮を1枚ずつはがすイメージ”。
- 計算ミスがあるなら「5分だけ計算練習」
- 文章題に不安があるなら「1問だけ丁寧に」
- 英単語が覚えきれてないなら「10個だけ復習」
年末は量より“質”。
短時間でもいいから、丁寧にやるだけで本番の安定感が変わります。
③ 「できたところ」を毎日ひとつだけ数える
受験前って、どうしても“できなかったところ”に目がいきます。
これ、メンタル的にかなり危険です。
だから僕はいつも子どもたちに言っています
「今日できたことはなに?」
- この問題が理解できた
- ケアレスミスが減った
- 今日は机にちゃんと向かえた
小さなことでも大丈夫です!積み重ねが自信の源になるんです。
受験って、最後はメンタル勝負ですからね。
④ 年末年始も“まったく勉強しない日”を作らなくていい
よく「正月だから気分転換しよう!」と言われたりしますが、
実は受験生って、完全オフの方がソワソワするんです。
とはいえ、ガッツリ勉強する必要もありません。
おすすめは
「やった」と言える内容を20〜40分だけやる
あとは普通に過ごす
これで十分です。
家族とゆっくりご飯を食べたり、散歩したり。
メリハリがつくと、逆に集中力が戻ってきます。
⑤ SNS・スマホの距離感をちょっとだけ調整する
この時期は、SNSやYouTubeの“ちょっとだけ”が本当に危険。
友達の勉強量や模試の結果を見ると、焦りが出ます。
スマホをゼロにしろとは言いません。
でも、
- 勉強中は別の部屋に置く
- 夜は親に預ける
- 朝起きてすぐ触らない
このどれかだけでも、心がずいぶん軽くなります。
⑥ 保護者の方へ
ここだけは声を大にして伝えたいのですが…
年末は、親御さんが“安心の空気”をつくるのが何より強いサポートになります。
「もっとやらなくて大丈夫?」
「本当に間に合う?」
この言葉は、子どもにとって“刺さるナイフ”になります。
- 温かいご飯を出してあげる
- 風邪ひかないように気遣う
- 「大丈夫、ここまで頑張ってきたんだから」で見守る
これで十分。
ほんとに、これ以上のサポートはないです。
⑦ 最後に
受験生のみなさんへ。
不安になるのは、頑張っている証拠です。
まずはここまで逃げずに来た自分”をちゃんと褒めてあげてほしいです。
年末は、気合いを入れる時期じゃなくて、
“自分を整える時期”。
あと少し、一緒にゆっくり仕上げていきましょう。
そして、この冬をしっかり乗り越えましょう。
来年には春が待っています。
京の算数学 解答#1236




