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京の算数学問題#1213

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算数学コラム
「xやyって、なんのために使うの?」
多くの中学生が、数学の“壁”を感じる瞬間がここです。
算数までは「りんごが3個」など、具体的な数で考えることが多いですが、数学に入ると一気に「文字を使って考える世界」に変わります。
この“文字を使う”という考え方こそが、代数(だいすう)です。
代数とは「数のかわりに文字を使う考え方」
たとえば、
りんごが3個、みかんが5個あるとき、全部でいくつ?
算数なら「3+5=8」と答えますよね。
でも、みかんの数がわからないときはどうでしょう?
このときに登場するのが代数の出番です。
「りんごが3個、みかんが□個なら、全部で3+□個」
この□の部分を「x」と置きかえると、
3+x という“式”ができます。
これが、代数の世界です。
つまり代数とは、「数のかわりに文字を使って関係を表す考え方」なんです。
代数は“考える数学”への第一歩
代数の学びが大切なのは、「計算する力」よりも「考える力」を育てるところにあります。
算数までは「答えを出すこと」がゴールでした。
でも代数では、「どう変わるか」「どうつながるか」という関係性を考えることが中心になります。
たとえば、
「りんごの値段が100円、みかんの値段がx円のとき、2個ずつ買ったらいくら?」
という問題なら、
100×2+x×2=200+2x
となります。
ここで大事なのは、「金額がxによって変わる」という変化の感覚です。
こうした考え方が、後の関数やグラフ、さらに社会や経済の理解にもつながっていくのです。
苦手な子ほど「式を使って考える」練習を
アイデア数理塾では、算数・数学が苦手な生徒にも「代数の考え方」を自然に身につけてもらうよう工夫しています。
たとえば、
・買い物の合計金額を文字で表す
・図形の辺の長さを文字で考える
・数量の関係を図にして整理する
といった身近な例から、「文字で表すこと=便利」という実感をもてるようにしています。
「xやy」は難しい記号ではなく、
“考えるための道具”なんです。
おわりに
代数は、ただの「計算ルール」ではなく、
見えない数や変化を頭の中でイメージする力を育てるものです。
「なんで文字を使うの?」と感じたら、
それは“考える力が育つチャンス”。
苦手意識の裏には、伸びるきっかけが隠れています。
アイデア数理塾では、その一歩を一緒に育てていきます。
【まとめ】
- 代数とは、数のかわりに文字を使って関係を表す考え方
- 「x」や「y」は、変わる数や未知の数を表す道具
- 代数を通して“考える数学”にステップアップできる
京の算数学 解答#1213




