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京の算数学問題#1203

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算数学コラム
こんにちは。
京都市中京区の「アイデア数理塾」代表、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「うちの子、全然勉強しないんです」
「“勉強しなさい!”って言っても、反発するだけで…」
保護者の方から、そんな声をよく聞きます。
でも実は、“勉強しなさい”という言葉ほど、子どものやる気を下げる言葉はありません。
子どもが自ら机に向かうようになるためには、
“言葉”よりも“仕組み”と“関わり方”が大切です。
今回は、「勉強しなさい」を言わずに学習習慣をつけるための3つのポイントをお伝えします。
1. 「勉強を始めやすい環境」をつくる
まず、最も大切なのは環境の設計です。
勉強を始めるハードルが高いほど、
「あとでいいや」「めんどくさい」と先延ばしになります。
たとえば――
- リビングの一角に、勉強専用の小さなスペースをつくる
- 教科書やノートを出しっぱなしにして、すぐに取りかかれる状態にする
- スマホやゲーム機は、勉強エリアから視界に入らないようにする
勉強が“特別なこと”ではなく、“日常の流れの一部”になるように整えるのがポイントです。
人は環境によって行動を決めています。
つまり、「集中しやすい環境を作る=勉強のハードルを下げる」ことになります。
2. 「時間」ではなく「タイミング」で習慣化する
「〇時から勉強しなさい」と時間を指定しても、
子どもはその時間になると逆に構えてしまうことがあります。
そこで効果的なのが、“行動のつながり”で習慣化する方法です。
たとえば、
- 「夕食前の10分だけ計算練習」
- 「お風呂の前に1ページだけ音読」
- 「朝ごはんのあとに漢字ドリル」
このように、“何かの後にやる”と決めることで、
「〇時になったから勉強しなきゃ」ではなく、
「ごはんの後は勉強するのがいつもの流れ」になります。
これは脳科学的にも、“トリガー行動”と呼ばれ、
行動を自然に起こすスイッチとして非常に効果的です。
3. 「結果」より「行動」をほめる
子どもが勉強を続けられない原因の多くは、
「やっても意味がない」と思ってしまうこと。
そのため、結果(点数)ではなく、行動そのものを認めることが大切です。
たとえば――
- 「自分から机に向かったね」
- 「昨日より5分長くできたね」
- 「わからない問題にちゃんと向き合ったね」
このように“やったこと”に注目する声かけを続けると、
子どもは「見てくれている」という安心感を持ち、
行動を継続しやすくなります。
大人でも同じですが、
“結果を褒められる”より“努力を認められる”方が継続力が上がるのです。
アイデア数理塾での取り組み
アイデア数理塾では、「家庭でも続けられる学習習慣づくり」を重視しています。
勉強時間を強制するのではなく、
「短時間でも集中して取り組む」仕組みを設計し、
家庭で実践しやすい形に落とし込んでいます。
特におすすめしているのが
“15分×1セット”の集中トレーニング法。
短い時間でも「やりきった」という感覚を作り、
成功体験を積み重ねることで、自然と勉強時間が増えていきます。
また、保護者の方向けには「個別相談」も実施し、
お子さまの性格に合った関わり方を一緒に見つけるお手伝いをしています。
まとめ:勉強は「言葉」で動かすより「仕組み」で動かす
「勉強しなさい!」という言葉は、
一時的には行動を促せても、長期的には“自分でやる力”を育てません。
子どもが自分から動けるようにするには、
- 勉強しやすい環境を整える
- 日常の流れに勉強を組み込む
- 行動を認める声かけをする
この3つの工夫があれば、
「やらされる勉強」から「自分でやる勉強」に変わっていきます。
焦らず、少しずつ“自分のペースで続ける仕組み”を育てていきましょう。
京の算数学 解答#1203
