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京の算数学問題#1181

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算数学コラム
主な変更点
以下が新制度の大きなポイントです
項目 | 現行制度 | 新制度(2027年度以降) |
---|---|---|
選抜の回数 | 前期選抜・中期選抜・(後期選抜:欠員時) | 原則「前期選抜(仮称)」1回実施。後期選抜は欠員対応のみ |
枠組み | 各高校で前期・中期での選抜方式が異なる | 「独自枠」と「共通枠」の2つの枠を設け、どちらかまたは両方への出願が可能に |
志願枠数 | 中期選抜では複数校・学科への出願可能(例:3校3学科など) | 出願可能校数・学科数が「独自枠」「共通枠」で定められるが、両方出願できるため複数になる予定 |
選抜時期 | 前期:2月中旬、中期:3月上旬(現行) | 新制度でも2月中下旬の1回(前期選抜仮称)で実施予定。後期選抜は欠員時のみ実施 |
調査書(内申点)の重要性 | 前期・中期とも成績(内申)が選抜の一要素 | 共通枠でも調査書が重視される可能性があり、多年にわたる成績の積み上げがより影響を及ぼす可能性がある |
「独自枠」と「共通枠」の特徴
- 共通枠
学力検査(共通検査:5教科)と調査書による評価。客観的な成績評価が中心。 - 独自枠
高校ごとに「求める生徒像」に基づいた選抜をする枠。
学校が重視する要素(作文・面接・実技など)が含まれることあり。
個性や興味・活動実績などでアピールできるチャンス。
いつから始まるのか・スケジュール
- 制度の案は 2025年6月に発表されました。
- 正式な選抜要項などが 2026年 夏頃には示される見込み。実際の検査項目や配点もそのころまでに確定する予定です。
保護者・受験生が今から準備すべきこと
この制度変更に備えて、以下の点を意識して動くことが合格の可能性を高めます
- 成績の積み上げを3学年通じて大切にする
これまで同様、内申点が非常に重要視されるので、「中3になってから頑張ればいい」という見方では、なかなか取り返すことが難しいのが京都府公立高校入試です。さらに今回の改変で1回の選抜(前期選抜仮称)に絞られるため、よりチャンスが絞られると言えます。 - 志望校・学校の特色を早く調べる
「独自枠」がどのような検査を求めているか、面接・作文・実技などの形式がどうなっているかを各高校のアドミッションポリシーから把握しておくこと。また、学校別の検査科目予定はすでに発表されているので要チェック。
高校説明会などで質疑できる範囲のものは聞いておく。 - 活動実績や自己表現の整理
「独自枠」で重視される可能性の高い活動実績(クラブ・委員会・ボランティア・探究など)を記録しておくこと。
「その活動から何を学んだか」「どう成長したか」を言葉にできるよう準備しておく。 - 学力検査の対策を継続的に行う
共通検査5教科の基本力を毎年強化。過去問は3年生の秋〜冬に本格的に取り組むとして、教科書の練習問題だけでなく、答案構成・時間配分の訓練も必要になってくる。 - 出願戦略を考えておく
共通枠・独自枠の両方を使える学校を志望先に入れる、複数校学科を比較検討するなど、失敗しにくい構成を考える。
また併願先の私立や国の補助金制度の拡充により私立専願も増える可能性が高いことから公立以外の選択肢も早急にリストアップしておくことをお勧めします。
新制度の注意点
- 独自枠が導入される高校は、それに応じた準備が必要(作文・面接等)で、対策しないと不利になる可能性。
- 内申点の重みが増すため、定期テスト・授業の提出物等日々の学校生活での評価を軽視できない。(従来通り)
- 出願数や志願校数の制限、学校によって「独自枠の選抜内容」が大きく異なるため、情報収集が遅れると対応できない。
- 今までよりも選択できる学校数が増える分、回し合格により第一希望に通りにくくなる可能性がある
- ネット出願の導入が予定されており、各家庭におけるネット環境の整備が必要になる。
まとめ:京都市の入試新制度で成功するための戦略
- 早めに情報を集め、志望校を絞る
学校見学・説明会・教育委員会の資料を活用して、独自枠の検査形式などを把握。 - 3年間の成績をコツコツ積み上げる習慣をつける
1年生から定期テスト・提出物・授業への参加を大切に。 - 表現力・自己アピール力を磨く
作文・面接がある場合に備えて、自分の考えを整理する練習を行う。 - 過去問+模試で形式に慣れる
共通検査だけでなく、志望校で必要な「独自枠」の内容に応じた練習も。 - 保護者との連携を強める
家庭学習・塾での学習・学校での活動など、バランスをとること。支援が必要なら早めに相談を。
京の算数学 解答#1181
