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京の算数学問題#1125

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
子どもが苦手を避けるのは自然なこと?
日々子どもたちを見ていて、「苦手なことから逃げているのでは?」と感じたことはありませんか?
実はこうしたご相談はよくいただきます。
近年は「得意なことを伸ばそう」という教育の流れが強まっているため、苦手を避ける子が増えているのでは…と心配する声もありますね。
結論から言うと、私も「得意を伸ばす」考え方には賛成です。
ただし、苦手なことに挑戦しないこととは別問題です。
情報は極端になりやすい
SNSやメディアでは、わかりやすくインパクトのある情報が多く発信されます。
例えば「子どもは褒めて伸ばそう!」という言葉だけが独り歩きし、「叱るのは悪い」と誤解されがちです。
実際には、バランスを取りながら得意も苦手も伸ばすことが理想です。
「得意を伸ばそう」の本当の意味
この言葉の本質は「まず好きなこと・得意なことに取り組み、自信をつけること」です。
自信がつくと、自然と苦手にも挑戦できるようになります。
ただ好きなことだけやればよいわけではなく、「自信を育てること」が大切です。
「向いている・いない」とは?
「生理的に無理じゃなければ、向いている可能性がある」という考え方があります。
明確に好きじゃなくても、「まあやってもいいかな」と思えることには伸びる余地があります。
今の子どもたちは「生理的には無理じゃないけどなんとなく嫌」という感覚が多い印象です。
この時期に無理強いするより、「できる」という自信を育てることが第一歩です。
苦手を避ける3つの理由と対応策
1. 現状を把握する力が足りない
自分の気持ちや状況を理解できていないと、何が苦手か・なぜやる必要があるか把握できません。
「今どんな気持ちで、何が嫌なのか」を一緒に考えることが大切です。
2. 自信がない
小さな成功体験が少ないと「自分には無理」と思いがちです。
少しずつできることを増やして、子どもが「やってみようかな」と感じるようサポートしましょう。
成功体験は子ども自身が自分で決めたことをやり遂げて初めて得られます。
3. やらされ感が強い
「なぜこれをやるのか」納得できずに押し付けられると反発します。
一緒に必要性を話し合い、子ども自身が「やってみよう」と思える環境を作ることが重要です。
例えば、「宿題をやればテストで点数が取れる」「数学は将来役立つかも」と伝えるなど。
苦手克服はスモールステップで
大きな目標をいきなり目指すのではなく、小さな挑戦から始めましょう。
例えば数学なら「計算問題だけやってみる」など、ハードルを下げて成功体験を積ませるのです。
親の「よく頑張ったね」という声かけが子どもの自信になります。
無理強いせず、子どものペースに寄り添って成長を支えてあげてください。
困ったことがあれば、いつでも当塾にご相談くださいね!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けしました。
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1125
