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京の算数学問題#1117

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算数学コラム
「もう無理かも…」そう思ったときこそ、親の関わり方が未来を左右します
こんにちは。京都市中京区で学習塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
中学受験に挑むご家庭では、6年生の夏を前にして「やっぱり受験は無理かもしれない…」と感じる時期があります。成績が思うように伸びない、本人にやる気が見えない、家庭の雰囲気が険悪になってきた…。
そんなときに一度立ち止まり、「親として何を見直すべきか」に目を向けてみませんか?
今回は、中学受験が厳しいと感じたときにこそ親が見直してほしい3つの視点についてお伝えします。
1. 合格ではなく「成長」に視点を置く
中学受験は合否だけが目的ではありません。
・計画を立てる力
・コツコツ努力を積み上げる力
・失敗を受け止め、切り替える力
これらはすべて、社会に出てからも活きる“非認知能力”です。
成績や偏差値の数字に一喜一憂しすぎると、目の前の「子どもの変化」や「努力」が見えなくなります。
合格することももちろん大切ですが、「受験を通じてどんな力を育てているか」に目を向けると、今できる支援や声かけも変わってきます。
2. 勉強の「質」よりも生活の「リズム」を整える
「もっと勉強させなきゃ」と焦って、時間ばかりを増やしていませんか?
実は、生活のリズムが乱れていると、いくら長時間勉強しても集中力も定着力も下がる傾向があります。
・起床・就寝時間が毎日バラバラ
・朝食を抜いている
・ゲームやスマホに長く触れている
・宿題や家庭学習の時間帯が不規則
まずは生活習慣を整え、「学ぶための土台」を見直してみましょう。家庭のリズムが安定することで、子どもは自然と集中できる状態になります。
3. 親の言葉が「プレッシャー」になっていないか
親がよかれと思ってかけた言葉が、子どもにとっては重荷になることがあります。
例えば、
- 「こんな点数でどうするの?」
- 「○○ちゃんはもっとできてるよ」
- 「あなたのために頑張ってるのに」
これらは、無意識のうちに子どもを比較・評価してしまっている言葉です。
子どもは、親の期待に応えようと頑張る一方で、失敗を恐れて自信を失うことも。
「結果」ではなく「取り組み方」に焦点を当てた声かけを意識してみましょう。
たとえば…
- 「昨日より集中できてたね」
- 「よく最後までやり切ったね」
- 「工夫して解いてみたんだね」
こうした言葉は、子ども自身の「努力」と「過程」に光を当て、モチベーションを保つ支えになります。
最後に
中学受験が無理かもしれない…と感じたときこそ、成長のチャンスです。
- 合格ではなく「成長」に目を向ける
- 生活のリズムを整える
- 言葉かけを見直す
この3つを少しずつでも意識することで、子どもも、家庭全体も前向きに変化していきます。
「受験はゴールではなく通過点」
その先の未来のために、今できることを一緒に考えていきましょう。
以上!アイデア数理塾の油谷拓哉がお届けいたしました!
京の算数学 解答#1117
