数直線で理解する「絶対値」の意味とは?|負の数もこわくなくなる考え方 京の算数学#1106

京の算数学問題#1106

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算数学コラム

はじめに:「絶対値」ってなんだろう?

中学1年生で登場する「絶対値(ぜったいち)」という言葉。
聞きなれない単語で、「プラス?マイナス?どっち?」と戸惑う生徒も多いです。

でも、数直線で考えると、その意味がスッと理解できるようになります。

今回は、「絶対値の意味と使い方」について、数直線を使ってやさしく解説していきます。


1. 絶対値とは?|数学的な定義をやさしく言いかえると

絶対値とは、「0からの距離」のこと

絶対値aは|a|と表す。

例:
∣5∣=5(0から5までの距離は5)
∣−5∣=5(0から−5までの距離も5)

つまり、プラスでもマイナスでも、「0からどれだけ離れているか」を表すのが「絶対値」なんです。

2. 数直線で見てみよう!

数直線のイメージ

←−6 −5 −4 −3 −2 −1  0  1  2  3  4  5  6→

このように、−3と3は反対の向きにありますが、0からの距離は同じです。

だから、

∣−3∣=3→-3の絶対値
∣3∣=3→3の絶対値

どちらも「3」になります。

3. よくある誤解:マイナスが消えるの?

絶対値の記号を見て「マイナスが勝手に消える」と勘違いする人も多いですが、実際はそうではなく、

「距離」という視点でとらえている
だけなんです。

悪い例

「−5の絶対値は“マイナスが消えて5”になるんだよね?」

→ × 間違いではないけど、理由があいまい

良い例:

「−5は0から5離れてるから、絶対値は5なんだ!」

→ ◎ 「距離」という視点が正解です。

4. 絶対値を使った文章題に挑戦!

問題1

「-5の絶対値は?」

→ 解説
-5の絶対値とは、「0から-5はどれだけ離れているか?ということなので」

-5の絶対値は「5」


問題2

「絶対値が6である整数を答えよ」

→ 解説
絶対値が6とは、0から6離れている整数を答えよという意味なので
絶対値が6の整数は6と-6


5. 絶対値の応用:数の大小やグラフにも使える!

  • 大きさの比べ合い
    → 絶対値が大きい方が、0から離れている=「より遠い」
  • 関数やグラフでも登場
    → 高校に入ると「絶対値を使った関数」などが出てきます

絶対値の感覚をここで身につけておけば、後がグッと楽になります。

6. まとめ:絶対値は“0からの距離”をイメージすればOK!

  • 絶対値=「0からどれだけ離れているか」
  • 数直線で右も左も「距離」として扱う
  • マイナスが消えるのではなく、距離として考えるのがコツ

難しそうな記号でも、「意味がわかればこわくない!」
絶対値は今後の数学に欠かせない“感覚”なので、数直線を使ってしっかり身につけましょう!

京の算数学 解答#1106

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