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京の算数学問題#1050

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
今日は、小学生の理科の授業でもよく出てくる疑問について解説します。
「海の水って、なんでしょっぱいの?」
誰もが一度は考えたことがある疑問ですよね。海に入ると口の中がしょっぱくなりますが、どうしてそうなるのでしょうか?
この記事では、小学生にもわかりやすいように、海水がしょっぱい理由やその成分、地球の仕組みについて解説します!
海水には何が入っているの?~海の水の成分~
海の水、つまり「海水」にはいろいろな物質が溶けています。
一番多く含まれているのが「塩(えん)」、正式には塩化ナトリウム(えんかなとりうむ)です。
これは、私たちがふだん料理に使う食塩と同じ成分です。
海水にふくまれる塩の量は、全体の約3.5%。
つまり、100gの海水があったら、3.5gは塩が入っているということですね。
他にも、炭素・マグネシウム・カルシウム・カリウムなど、いろいろなミネラルが海水にはふくまれています。
海水はどうしてしょっぱくなったの?地球の歴史から学ぼう!
海水がしょっぱい理由は、地球のとても長い歴史に関係しています。
地球ができたのは約45億年前。そのころの地球は、とても暑くて、地面はドロドロに熱せられていました。
水はすべて水蒸気となって空にありました。
そして、地球が少しずつ冷えてくると、水蒸気が雨になって降り始めました。
この雨が何千年、何万年と降り続け、海ができあがったのです。
そのとき、雨は酸性(さんせい)という性質をもっていて、地面の岩(いわ)を少しずつ溶かしていきました。
岩がとけると、中にふくまれている「ナトリウム」や「塩素」などの成分が川に流れ出し、やがて海にたどりつきます。
そのナトリウムと塩素がくっついて「塩化ナトリウム」=塩(しお)になり、海にどんどんたまっていったのです。
火山や川も海をしょっぱくしている
実は、海水に塩がふくまれるのは、岩がとけるだけではありません。
海の底では火山活動があり、そこからも塩の成分が出ています。
さらに、雨がふるたびに川が岩をけずり、塩のもとになる成分を少しずつ海へ運んでいるのです。
このようなことが何億年も続いてきたことで、今の海はしょっぱくなっていきました。
小学生の理科にぴったり!海水のしょっぱさは自然のしくみ
このように、海の水がしょっぱいのは「岩の成分」と「地球の自然な働き」が関係しています。
小学生の理科では、地球の水のながれや、岩石の風化(ふうか)、水の中に何がとけているかなどを学びます。
今回の内容は、そういった理科の単元「水の性質」「地球のしくみ」「天気と水」の勉強にもピッタリです!
まとめ:海水がしょっぱいのはなぜ?
- 海の水がしょっぱいのは、塩(塩化ナトリウム)がふくまれているから。
- 地球ができたころの雨が、岩を溶かして塩のもとを作った。
- 川や火山の活動も、塩のもとを海に運んでいる。
- こうした自然の流れが、何億年も続いて海水をしょっぱくした。
このように、理科の勉強は自然の不思議を知るきっかけになります。疑問を持つこと、調べることが理科の第一歩です!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました。
小学生の理科がもっと楽しくなるよう、これからも身近な疑問を解説していきます!
京の算数学 解答#1050
