京の算数学問題#933
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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
算数や数学でつまづきやすい単元といえば、図形問題ですよね。
体積や表面積、平面図形の角度の問題など、保護者の方からもよく「どう教えたらいいのか分からない…」というお声をいただきます。
実は私も中学生の頃、図形の証明問題で初めて平均点以下を取ったことがあります。
(わかります、その気持ち…!)
一方で、「図形は得意!」という生徒もいます。
今日は、図形が得意な子と苦手な子の違いを探りながら、どうすれば図形問題を克服できるのかをお伝えします!
1. 図形が得意な子に共通する特徴
図形が得意な子には、いくつかの共通する特徴があります。
そのポイントを見ていきましょう。
視空間認知能力が高い
視空間認知能力とは、「目で見た情報を脳で処理し、ものの位置や向き、距離感を正確に認識する力」のことです。
例えば、地図を読んだり、塗り絵をしたりするときにこの能力が活用されます。
図形が得意な子は、この視空間認知能力が高い傾向があります。
道を覚えるのが得意だったり、塗り絵をきれいに仕上げたりする子が多いですね。
ちなみに私は子どもの頃、塗り絵がとても苦手でした(笑)。
イメージ力がある
図形問題では、回転体や立体の切断面など、「イメージ力」が問われる場面がたくさんあります。
例えば、「この立体を切ったらどうなるか?」や「平面図形を回転させるとどんな形になるか?」といった問題です。
図形が得意な子どもたちは、こうしたイメージを頭の中でシミュレーションする力が高いです。
想像力豊かで、「こうしたらこうなる」というビジュアル化が得意なんですね。
幼少期にブロック遊びや外遊びをしていた
図形が得意な子どもたちに話を聞くと、幼少期にブロック遊びやパズルが好きだったケースが多いです。
遊びの中で自然と視空間認知能力やイメージ力が育まれているんですね。
また、外遊びや散歩を通じて道を覚えたり景色を観察したりする経験も、図形問題を解く力を伸ばしてくれます。
「小さい頃からよく外で遊んでいた」というお子さん、実は図形に強い素質を秘めているかもしれません!
補助線がきれいに引ける
図形問題が得意な生徒に共通しているのが、補助線をきれいに引けることです。
直線がまっすぐで整然としていると、問題が視覚的に整理され、解きやすくなります。
反対に、補助線が雑だったり、意味が分からない線が増えてしまうと、余計に混乱してしまいます。
まずは「きれいな補助線を引く」ことを意識すると、図形問題の解きやすさが変わるかもしれません!
図形に書き込みをする習慣がある
図形問題が得意な子は、「問題図形に情報を書き込む」のが上手です。
例えば、長さや角度、中点を記入したり、自分なりのメモやマークをつけて解きやすくしています。
特に「書いて考える」習慣が身についている子は、図形問題だけでなく、他の数学の問題でも強い傾向があります。
苦手意識がある子も、まずは「とりあえず書いてみる」ことから始めてみましょう!
2. 図形問題を克服するためにできること
ここからは、図形問題が苦手な子どもたちにどのようにアプローチすれば良いかをお伝えします。
遊びを通じて視空間認知能力を育てる
幼少期であれば、ブロックやパズルなど遊びの中で図形に触れる機会を増やすのがオススメです。
また、地図を見ながらお出かけしたり、風景を観察してみるのも良いでしょう。
小学生以上であれば、簡単な図形パズルや折り紙なども視空間認知能力を高める助けになります。
補助線の練習をする
図形問題で補助線を引くのが苦手な場合、まずは基本的な引き方を練習することが大切です。
例えば、二等分線や垂線を引く練習を繰り返すと、図形を整理する力がぐっと上がります。
書いて考える癖をつける
図形問題は頭の中だけで考えるのではなく、実際に書いて考えることがポイントです。
図形に情報を書き込むことで、視覚的に整理でき、問題が見えやすくなります。
「まずは何か書いてみよう」と子どもに声をかけてみてください!
3. まとめ
図形問題が得意な子の特徴を知ると、子どもたちがどこでつまづいているのか、どう伸ばせるのかが見えてきます。
- 視空間認知能力やイメージ力を遊びや体験を通じて鍛える
- 補助線をきれいに引く習慣を身につける
- 書いて考える練習をする
これらを意識することで、図形問題への苦手意識を克服する手助けになるはずです!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けしました!
算数好き、あつまれ〜!