【小学生の算数】指で数える計算はいつまでOK?正しいサポート方法を解説! 京の算数学#925

京の算数学問題#925

京の算数学問題の画像

算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

小学生のお子さまが算数の計算をするとき、指を使って数えている姿を見たことはありませんか?
特に低学年のお子さまの場合、指を使うのは一般的ですが、「このままで良いのか」「高学年になったらどうなるのか」と不安になる保護者の方も多いですよね。

今回は、「小学生が指で計算すること」について、多くの保護者の方から寄せられるご相談に私なりの回答をお届けします。
正しい考え方とサポート方法を一緒に見ていきましょう!


指で計算するのは悪いこと?そもそもなぜ指を使うのか?

指で数えるのは「子どもの努力の表れ」

簡単に言えば、指を使って計算する行動は、その子自身が「問題をわかりやすく解こうとする努力の表れ」です。
大人から見ると「幼い」「まだ基本ができていない」と感じるかもしれませんが、この行動自体にはネガティブな要素はありません。むしろ、 「どうすれば解けるか」 を自分なりに模索している、とてもポジティブな行動だと捉えるべきです。

特に小学校低学年では、抽象的な数字をイメージする力がまだ発展途上です。
指を使うことで数を「見える形」で考えられるようにし、自分にとって理解しやすい方法を選んでいるのです。


指を使って計算するのはいつまでOK?やめさせるべきタイミングは?

小学校低学年では指を使わせてOK!

結論から言えば、 「低学年のうちは指を使うのを無理にやめさせる必要はありません」。
この時期に「指を使っちゃダメ」と否定すると、お子さまはせっかく頑張っている気持ちを否定されたように感じてしまいます。その結果、「算数が嫌いになる」リスクが高まります。

ですから、小学校低学年では「よく頑張っているね!」と温かく見守ることが大切です。
指で数えるのは、数を理解するための一つのステップ。焦らずにお子さまの成長を支えてあげましょう。

高学年で指を使っている場合は要注意!

一方で、小学校高学年になっても指で計算している場合は、少し注意が必要です。
この時期になると、算数は応用力やスピードが求められる問題が増えてきます。

指を使った計算では時間がかかるため、問題が解ききれなかったり、次のステップに進みにくくなったりする可能性があります。

この場合は、指を使う以外の手段を身につけさせるサポートが必要です。


指を使った計算から次のステップへ!サポートの方法とは?

1. 具体物を活用する

指以外の具体物(おはじき、ブロック、ボールなど)を使って数をイメージさせましょう。
例えば、「3+7」の計算であれば、3つのブロックを用意し、そこに7つ追加していく様子を見せることで、視覚的に理解させることができます。

2. 数直線を使う

数直線は、足し算や引き算を視覚的に理解するのに非常に役立ちます。
たとえば、「3+7」であれば、数直線上で3から7つ分ジャンプして10に到達する様子を描いてみましょう。繰り返し練習することで、指を使わずに頭の中で計算できるようになります。

3. 暗算の練習を取り入れる

徐々に暗算を練習することで、指や具体物を使わずに計算できるようになります。
最初は簡単な問題からスタートし、「計算のコツ」を教えてあげるのがおすすめです。

  • 例:5+9の場合、「9を10にしてから計算する」といった工夫を教える。
    (5+9=5+10−1=14)

大切なのは「子どもの努力を認めること」

指で数える計算は、「算数を理解したい」「問題を解きたい」という意欲の表れです。
この努力を否定せず、まずは「よく頑張ってるね!」と声をかけてあげることが重要です。

「指で数えるしか方法がない」から「他の手段も試してみる」へとステップアップしていく過程で、適切なサポートをすることが親や先生の役割です。

指を使った計算も一つの手段ですが、いくつかの方法を教えることで柔軟に問題を解決できる力が身につきます。子どもたちが算数を楽しみながら学べる環境を整えてあげましょう。


まとめ:指で計算するのはOK!成長を見守りながらサポートを

指を使って計算するのは、小学生にとって自然な行動です。

特に低学年では、焦らず見守ることが重要です。
一方で、高学年になっても指で数える場合は、具体物や数直線、暗算の練習を取り入れることでステップアップを目指しましょう。

最も大切なのは、 「子どもの努力を認めること」 です。
「頑張っているね」「すごいね」と声をかけることで、お子さまの算数への意欲を高めてあげましょう。楽しく算数を学ぶ経験が、将来の大きな力につながります!

以上!京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#925

京の算数学解答の画像

おすすめの算数学ブログ

この記事を書いた人

アバター

アイデア数理塾

京都市中京区にある少人数制の数学・理科に特化した学習塾です。
小学校1年生から高校3年生までのお子様の学習をサポートいたします。授業は、補習がメインに構成されています。