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京の算数学問題#1323

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算数学コラム
「なんで?」「どうして?」が止まらない子、全て答えてあげたいけどなかなか難しいですよね。
実はこの“質問の多さ”は、うまく関わると 考える力(理由づけ・仮説・検証)に直結します。
ポイントは、親が全部答えることじゃなくて、子どもが自分で考えを組み立てる流れを作ること。
学習研究でも「自分で説明する」や「なぜ?で理由を作る」は理解を深めやすい方法として整理されています。
伸びる声かけは「共感→問い返し→仮説→たしかめ」
“なんで?”への対応は、この4ステップが鉄板です。
- 共感:「気になるよね」
- 問い返し:「どうしてだと思う?」
- 仮説:「AかBかな?どっちだと思う?」
- たしかめ:「どうやって確かめようか?」
この流れを作るだけで、質問が“思考の練習”になります。
まずは親がラクになる「基本ルール」3つ
1) 3秒待つ(すぐ答えない)
少し待つだけで、子どもの言葉や理由が増えやすいことが報告されています。
2) 答えは短く、最後に「あなたはどう思う?」
長い説明は理解が追いつかず、また「なんで?」が増えがち。
最終的に本人に委ねることが大切です。
3) “質問枠”を作る(無限なぜ対策)
- 「質問は今日3つまで。残りはメモして夜に一緒に」
親が疲弊をしてしまうのを避けることが大事。
すぐ使える!声かけフレーズ集(場面別)
A. なんで?を“思考力”に変えるフレーズ
- 「どうしてそう思ったの?」
- 「理由を2つ言える?」
- 「たとえば他にどんな場合がある?」
- 「もし〜だったらどうなる?」
- 「どっちが近い?A?B?(二択で助ける)」
“自分で説明する”練習は、理解を深める効果が研究でも示されています。
B. ルール系「なんでダメなの?」のとき
- 「ダメって言われるとイヤだよね。理由は“安全”だから」
- 「安全にするなら、どうしたらOKになる?」
危険だからよりも安全だからの方が子どもはイメージしやすい。 - 「Aはダメ。BならOK(選択肢)」
→ “理由+選択肢”は、反発が減りやすいです。
C. 宿題・算数で“考える力”を伸ばすフレーズ
算数は特に「説明」が強い武器。自分の言葉で説明するほど伸びやすいです。
- 「なんでその式にした?」
- 「先に何を決めた?(何を求める?)」
- 「図にするとどうなる?」
- 「別のやり方ある?」
- 「その答え、大きすぎない?小さすぎない?(見積もり)」
“褒め方”で思考は伸びる:結果よりプロセスが大切
「頭いいね!」より、
- 「工夫したね」
- 「やり方を変えたね」
- 「途中であきらめなかったね」
みたいな“プロセスを褒めること”が、挑戦や粘り強さにつながりやすいことがまとめられています。
家で回せる「なぜなぜ→考える力」ミニ練習(1日3分)
練習①:なぜを“2段階”にする
子「なんで空は青いの?」
親「いい質問。どうして青いと思う?」
子「(仮説)」
親「なるほど。じゃあ 確かめる方法は?」
練習②:毎日1回だけ“理由を言う”
「今日のルール:“理由を一言”をつける」
例:「走っちゃダメ。転ぶと危ないから」
逆効果になりやすい返し(避けたい3つ)
- 「知らない」「後で」だけで終わる
- 「決まりだから!」(理由がない)
- すぐ正解を言い切って会話終了
→ これだと“考える子どものターン”が作れません。
それでもしんどいときの“省エネ対応”
- 「今は疲れてるから、質問メモに書こう」
- 「今日は1個だけ答えるね」
- 「一緒に調べよう(図鑑・動画・実験)」
“完璧な回答”より、“一緒に考える姿勢”が子どもたちには思いやりとして残ります。
まとめ
質問が多い子の「なんで?」は、伸ばし方次第でそのまま考える力になります。
- 3秒待つ(考える時間)
- 共感→問い返し→仮説→たしかめ
- 説明させる(self-explanation)&なぜで理由づけ(elaborative interrogation)
- 褒めはプロセス中心
京の算数学 解答#1323




