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京の算数学問題#1304

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算数学コラム
「学校の授業をちゃんと受けていれば、共通テストは大丈夫ですよね?」
これは、高校生の保護者の方からとてもよく聞かれる質問です。
結論から正直に書きます。
学校の授業“だけ”で、共通テストに対応するのは現実的ではありません。
これは、学校が悪いからでも、先生の教え方が足りないからでもありません。
役割がそもそも違うからです。
①学校の授業は「全員のため」に作られている
まず前提として、学校の授業は
- 学習指導要領に沿う
- 全員が最低限理解する
- 評価・評定につなげる
という目的で作られています。
- ペースは平均的
- 内容は網羅的
- 深さより範囲重視
どうしても共通テスト“専用設計”にはならないのが現実です。
②共通テストは「処理力×読解力×判断力」の試験
現在の共通テストは、ただ知識を知っているかではなく、
- 長い文章を読む
- 複数の資料を整理する
- 何を使うか自分で判断する
といった力を、制限時間内に同時に使う試験です。
学校の授業では、
- 1つのテーマを丁寧に
- 手順を追って
- 途中で止めながら
進むことが多い。
一方、共通テストは
「説明なしで、いきなり実戦」
という設計です。
③授業内で“共通テスト型演習”はほぼできない
現実的な話をすると、
- 授業時間は限られている
- 定期テスト対策も必要
- 教科書を終わらせる必要がある
この中で、
- 本番レベル
- 本番時間
- 本番量
の演習を、十分な回数こなすのはほぼ不可能です。
④「共通テスト対策はやっている学校」でも足りない理由
中には、
「うちは共通テスト対策もやっています」
という学校もあります。
それ自体は事実ですが、
多くの場合、
- 回数が少ない
- 解説が中心
- 自分で処理する時間が短い
という形になりがちです。
ただ、進学校や私立高校になると共通テスト、2次試験対策も込みで授業構築をされているところもあるので、全ての学校で難しいわけではないですが、かなり限定されてしまいます。
共通テストで本当に必要なのは
- 時間配分の感覚
- 読み飛ばす判断
- 捨て問の見極め
これは、数をこなさないと身につかない力です。
⑤学校の授業が「不要」なわけではない
ここは、絶対に誤解してほしくないところです。
学校の授業の役割
- 基礎知識をそろえる
- 学問の全体像を知る
- 思考の土台を作る
これがないと、共通テスト対策は成立しません。
学校=土台
対策=実戦練習
だと考えましょう。大切なのは役割分担です。
⑥共通テストで差がつくのは「授業外」
共通テストで点数差が出るのは、
知っているかどうかではなくどう処理できるか
ここは、授業を聞いているだけではどうしても差が埋まりません。
- 授業は分かる
- 定期テストも悪くない
- でも共通テスト形式だと点が取れない
これは、とてもよくあるケースです。
最後に
学校の授業は、
共通テスト対策としては「必要条件」ですが、
十分条件ではありません。
- 授業で土台を作り
- 授業外で実戦に慣れる
この二本立てが、今の共通テストでは現実的です。
「学校だけで大丈夫かな?」と感じた時点で、
その感覚はかなり正しいと思います。
ですが学校の授業も大切なのは忘れないでください。
アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
- 学校内容を否定しない
- その上で
- 共通テスト特有の処理力を補う
という立ち位置で指導しています。
共通テストは、「賢さ」より慣れと経験がものを言う試験。
だからこそ、授業とは別の準備が必要だと考えています。
京の算数学 解答#1304




